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【新型インフル】「渡航歴なし」で新型見過ごし、感染拡大か (2/2ページ)
このニュースのトピックス:新型インフルエンザ
学校側も生徒や保護者から「医療機関で季節性と判断された」と連絡を受けており、「もしや新型ではとの思いもあったが、最終的には通常のインフルエンザと判断した」(学校関係者)という。
ただ集団感染の舞台となった学校は、欧米でも新型流行の引き金になっている。しかも日本国内で5月にインフルエンザが集団発生することは珍しい。東京慈恵会医大の浦島充佳准教授(公衆衛生学)は「国内では人から人への感染はないという先入観が対応の遅れにつながった恐れもある。異変に気づいて報告した学校側の対応を非難するのは酷で、むしろPCR検査を勧めなかった行政側の対応に疑問がある」と指摘する。
一般的に通常の医療機関の診察では、簡易検査しか行わない。国内発生が確認されていない段階では、PCR検査も渡航歴のある人が優先される。ただ神戸市のケースでは、時節柄「念のため」とPCR検査を市に要請した医師の機転が感染発覚のきっかけとなった。
浦島准教授は「国内でも封じ込め期を過ぎて蔓延(まんえん)期に入った。疫学調査による感染源の特定は難しく、今後は感染拡大と患者の重症化をいかに防ぐかが重要だ」と話している。
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