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取り纏めた「ろうそく集会」の背後勢力

~蝋燭集会への参加者は平凡な市民らかも知れないが、

  ロウソク集会を主動する勢力は親北左派だ~

金成昱

(2008.6.2)

 

    「ロウソク示威」への参加者は平凡な市民らかも知れないが、ロウソク集会を主動した勢力は親北左派だ。親北左派は、狂牛病会議体を作って、清渓川に演壇をたて、アンプを設置して、数万枚のピケとチラシを分ける。そして示威が高潮した時、正体不明の青年たちは「青瓦台への進撃闘争」を扇動する。

 

    「ろうそく集会」は、5月6日以後、いわゆる1500の市民団体が連合したという「狂牛病の危険がある米国牛肉の全面輸入を反対する国民緊急対策会議(狂牛会議)」が主導するが、またこの団体を主導する団体は「韓国進歩連帯(進歩連帯)」である。

 

    「狂牛会議」の代表格として活動する姜基甲、千永世、呉宗烈、李錫行、韓相烈などは皆が「進歩連帯」の関連者だ。呉宗烈と韓相烈は「進歩連帯」の共同代表で、姜基甲と千永世は「進歩連帯」への参加団体である民主労働党で、李錫行も進歩連帯への参観団体である「民労総」(全国民主労働組合総連盟)の代表だ。

 

    実務陣も同様だ。「狂牛会議」が5月15日作成した内部の会議文書によると、状況室の常勤者12人の中、運営委員長・事務局長・スポークスマンなど6人が全部「進歩連帯」の幹部だ。残りは「参与連帯」から4人、「皆一緒に」から1人(半常勤)、「分けの文化」から1人(半常勤)等で構成されている。

 

    「進歩連帯」は、大統領選を控えて去年の9月16日結成された左派の会議体に該当し、綱領を通じて「国家保安法の撤廃、駐韓米軍の撤収、韓米同盟を破棄、6.15宣言の実践」を主張する。この中には民主労働党、「全貧連」(全国貧民連合)、「実践連帯」(南北共同宣言実践連帯)、「6,15青学連帯」および利敵団体として判示されている「韓総連」、「汎民連南側本部」、「汎青学連南側本部」など32団体が参加しており、「民労総」が参観組織として入っている。

 

    「進歩連帯」は、自ら「全国連合」、「統一連帯」、「民衆連帯」など3団体を継承したと明らかにしている。上記の3団体は、「国家保安法撤廃、米軍撤収、平和協定締結、連邦制統一」を公開的に主張してきた根っからの親北左派団体だ。例えば「全国連合」は、2001年9月、いわゆる「君子山の決議」を通じて社会主義方式の連邦制統一を決議した。

 

    「全国連合」、「統一連帯」、「民衆連帯」は、社会的イシューが生じる時ごとに、いわゆる「汎国民対策委」という機構を構成し、騒擾を起こしてきた。2002年の「女子中学生汎国民対策委」、2004年お「盧武鉉弾劾無効汎国本」、2005年の「平沢米軍基地汎国民対策委」、2006年の「FTA汎国本」などがすべて彼らの団体の「作品」だ。例えば、呉宗烈「全国連合」常任議長(現「進歩連帯」の共同代表)などは、これら「すべて」の汎国民対策委の代表を引き受けてきた。

 

    結論はこうなる。「連邦制統一」を主張してきた親北左派は、ここ数年間、「汎国民対策委」を組織して騒擾を起こしてきた。親北左派は、昨年の9月、進歩連帯という団体に結集してから、狂牛病問題が触発するや「汎国民対策委」に該当する「狂牛会議」を組織し、「ロウソク集会」を主導している。

 

    「ロウソク集会」を主導している「進歩連帯」は、今回の「狂牛病波動」を絶好の機会と看做している。「進歩連帯」への参加団体の一つである「実践連帯」は、5月の初めに作成した事業計画書の中で、「ロウソク集会」を通じて「李明博政府を片付けよう」などの極端的扇動を行っている。

 

    「実践連帯」は、「反李明博のロウソク文化祭を通じて、大衆の闘争に徐々に火をつける内に...5月31日には全体大学生らがソウルに結集する契機を利用して、汎国民ロウソク文化祭を開催し、ソウルをはじめ各地で反李明博闘争を爆発させ、李明博政府を片付け、この勢いで6.15に民族統一大祝典を成功させること」を扇動した。

 

    また、「民衆の力を信じて進歩陣営が団結して,李明博政府を強く圧迫すれば、いくらでも闘争で勝利できる」として、「国家保安法の撤廃」、「駐韓米軍の撤収」および「2012年の自主的民主政府」を目論んだ。

 

    いわゆる「自主的民主政府」とは、北朝鮮共産政権と連邦制をするための前段階として、韓国で先に登場すべき、いわゆる「連共・連北政権」を指す。

 

    さらには、「進歩連帯」所属の「実践連帯」、「韓総連」、「6,15青年学生連帯」は、5月26日に呼びかけ文を発表し、「毎日、青瓦台へ進撃しなければならない」と言い、青瓦台への進撃闘争を扇動しながら、「6月15日には全国の反李明博闘争の隊伍が皆総結集して、青瓦台を包囲し、けりをつけるまで闘争しなければならない」と主張してきた。

 

 

www.chogabje.com 【2008-06-02 00:08】