ピースボートを海自が護衛？　まるでコメディだ！

【PJ　2009年05月15日】− 14日付産経ニュースによると、海賊対策のためにソマリア沖へ派遣されている海上自衛隊の護衛艦２隻が、11日から13日にかけて、民間国際交流団体「ピースボート」の旅客船を護衛した。護衛を依頼したのは船旅の企画・実施を行う旅行会社だが、ピースボートは市民団体による海自ソマリア沖派遣反対の共同声明に名を連ねている。

　この記事を読んだとき、やっぱり所せんこの程度の団体なのだという認識を確認するとともに、ダブルスタンダードもここまでくればまるでコメディーだという感想をもった。ダブルスタンダードで悪ければ「二枚舌」だ。そもそも海自が派遣されることに反対しているのであれば、ピースボートにとって「ソマリアに海自はいない」というのが大前提ではないのか。それを「反対だけど守ってくれ」というのは、身勝手も甚だしい。

　参加者の安全を守るなら、お得意の「人間の盾」で守ればよいではないか。いざ自分たちが危なくなればすがり付くくせに、日ごろは自衛隊の存在すらないがしろにする。なんたる厚顔無恥な態度だろうか。

　ピースボートは辻元清美衆議院議員（社民党）が早稲田大学在学中の昭和58年に設立。船旅をしながら寄港地のＮＧＯや学生らと交流を図る活動を行っている。66回目となる今回の旅は約600名の参加者を乗せて４月23日に横浜を出港。事務局の担当者は「海自が派遣されているのは残念」としながらも「参加者の安全が第一」として、海自の護衛を依頼した旅行会社の判断を尊重したという。

　辻元は知る人ぞ知る自衛隊嫌いで、海自のソマリア沖派遣にも反対する立場をとっている。ピースボートの大ボスとして、この「二枚舌」をどう釈明するのか。【了】

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パブリック・ジャーナリスト　平藤 清刀【 大阪府 】

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