デバイスと商品がお互いに鍛え合い、さらなる進化を遂げる…それがシャープの「スパイラル戦略」。亀山工場は、液晶パネルから液晶テレビまで工場内で一貫生産し、物流および生産・検査工程の合理化を図った垂直統合型の画期的な最新鋭工場です。独自の液晶技術とテレビ映像技術をひとつの工場に集積化することで、開発設計の効率化を実現すると共にデバイスと商品のスパイラル効果を高めます。
拠点の一体化により、技術者同士の密接な交流が生まれます。液晶技術とテレビ技術が融合することで、リアルタイムに情報がフィードバックされ、設計品質の向上や生産リードタイムの短縮、薄型軽量化などをもたらす総合力が生まれました。いわば、2つの要素が組み合わさった結果が「1+1=3」となるような相乗効果です。
開発部門と生産部門が密接なすりあわせを繰り返すことが、たゆまぬ改善につながります。技術開発拠点のみならず生産の拠点を国内に持ち、双方を一カ所に集約することで、部門の垣根を越えたモノづくりの強みが発揮されるとシャープは考えています。
新しい商品の開発や事業の立ち上げにつなげる仕組みとして、「緊急開発プロジェクト(緊プロ)」制度があります。これは有望な商品や技術を開発する際に、全社関連部門から横断的に選ばれたメンバーが知恵と技術でオンリーワン商品を生み出す、社長直轄の開発プロジェクトチーム。組織の壁を超えてフレキシブルに事業を推進するこの制度は、これまで、液晶テレビや液晶ビューカム、ザウルスなど、数々のヒット商品を生み出してきたシャープ独自のもので、亀山工場でもこの制度を用いて商品開発を進めています。