徳島

　◇「過剰反応」批判も

　新型インフルエンザの感染拡大が危ぶまれる中、県教委の自粛要請を受けて近くに予定していた修学旅行の延期または中止を決めた公立小中学校が、県内約３００校のうち少なくとも１５９校にのぼることが分かった。

　県教委は国内初感染が確認された９日、各県立学校長や市町村教委に対し、国内を含め修学旅行の再検討を要請。毎日新聞が各市町村教委に取材したところ、徳島や鳴門、佐那河内村など１５市町村の小中学校で延期または中止。小松島と美馬、藍住の３市町で延期の方向で検討を進めている。一方、吉野川市と那賀町は日程通り旅行を実施する予定。

　延期や中止を決めた学校では、対応に追われている。１４日から１泊２日で近畿方面の旅行を予定していた徳島市内の小学校は１１日に保護者説明会を開催。経緯や今後の対応について説明したが、出席した保護者からは「何とか実施の方向で進めてほしい」などと要望が相次いだ。

　延期や中止の対応には「過剰反応」との批判も出ているが、県教委学校政策課は「子どもの命を預かる側からすると、やむを得ない緊急の措置」と理解を求めている。【岸川弘明、井上卓也】

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　◇県内小中学校の修学旅行をめぐる対応◇

徳島市　　　３１小学校、２中学校が延期または中止

鳴門市　　　１７小学校が延期

小松島市　　１１小学校、１中学校が延期の方向で検討

阿南市　　　２０小学校、１０中学校が延期

吉野川市　　予定通り実施予定

阿波市　　　３小学校が実施予定。６小学校、３中学校が検討中

美馬市　　　１７小学校が延期の方向で検討

三好市　　　２２小学校、６中学校が延期

勝浦町　　　秋まで旅行予定の学校なし

上勝町　　　１小学校が延期

佐那河内村　１小学校が中止

石井町　　　５小学校、２中学校で延期

神山町　　　２小学校、１中学校で延期

那賀町　　　予定通り実施予定

牟岐町　　　２小学校、１中学校が延期

美波町　　　６小学校、４中学校（分校含む）が延期

海陽町　　　５小学校、１中学校が延期

松茂町　　　３小学校、１中学校が延期

北島町　　　３小学校が延期

藍住町　　　２小学校、１中学校が延期の方向で検討

板野町　　　３小学校、１中学校が延期

上板町　　　１中学校が検討中

つるぎ町　　４小学校が検討中

東みよし町　７小学校、２中学校が延期