民主党の鳩山由紀夫幹事長は29日、西松建設の巨額献金事件で公設秘書が起訴された小沢一郎代表の進退に関連し「小沢氏の下での幹事長だ。殉じるときは殉じる」と述べ、小沢氏が辞任する場合は自らも連帯責任を取って幹事長を退く考えを示した。
鳩山氏は、小沢氏が衆院選の直前にあらためて進退を判断するとの見通しを表明。自らが代表に就く可能性については「そんなふうにはいかない」と否定した。NHKやフジテレビ、テレビ朝日の番組で語った。
鳩山氏によると、代議士会などで小沢氏の続投が了承される前日の26日、小沢氏と会った際に「政権交代が一番の使命だ。とことん支えていくが、衆院選直前になっても国民の目が厳しいときには2人とも責任を取ろう」と伝え、小沢氏は「分かった」と応じた。
鳩山氏は番組で「この執行部で反転攻勢に出れば十分に政権交代できる」とも強調。小沢氏の献金の使途について「米国や中国と草の根交流もしている」と説明した。ただ「小沢氏の説明が十分でないとの声に真摯に応える必要がある」として有識者も加えた調査チームを設置し、報道、捜査の在り方についても検証する考えを示した。