八幡浜市の大城一郎市長は初当選した同市長選で、「市立八幡浜総合病院に直ちに1人の医師を確保する」と公約に掲げ、明言した。しかし、初登庁した先月24日の記者会見では「事情があって1年後になるかも……」と、選挙戦中の発言を翻した。その後も事態の好転はみられない▲選挙期間中には「内科医師3人確保」とも訴えていただけに、前途多難だ。他にも主張した八幡浜港湾振興ビジョンの抜本的な見直しや市長の退職金制度の廃止なども、どう実行に移すか注目される▲大城市長は市政の刷新を期待した有権者の支持を得ただけになおさら、公約の着実な実行が必要だ。大城カラーを前面に出し、有言実行で市政を進めてほしい。【門田修一】
毎日新聞 2009年5月14日 地方版