2009年5月14日10時13分
芝生の校庭ではしゃぐ児童たち=大阪市住之江区、荒元忠彦撮影
もう一つの課題は維持管理の負担。4年前に芝生を導入した大阪市内の小学校では、校長、教頭が芝刈りや肥料まきなどを担う。校長は「橋下知事は簡単に言うが、そうそうできるもんじゃない」。毎朝、水まきを続ける地元の女性は「芝は子どもを育てるようなもの。手入れとお金が不可欠」と理解を求める。
芝生化が1校にとどまる守口市は1校あたり年10万円以上の水道代に二の足を踏む。「現状では慎重にならざるをえない」(市教委)という。
橋下知事は朝日新聞の取材に「うちの息子も(芝生になると)野球ができないと言っていた。維持管理のことは対応を考えます」と語った。(吉浜織恵)