2009.05.12
【報告】2009年春季一撃会稽古総会について
(あくまでもﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄ､｢一私人｣という立場ながら来賓として観戦して下さった松井章圭氏)
さる5月10日､真夏に近い暑さに見舞われるなか､某会=一撃会の定例春季稽古総会が開かれた｡
怪我･病気の為､見学を余儀なくされた幹部達も会場には一同に介した｡
午後3時､稽古会開始｡
準備体操を兼ねた｢受身｣と｢立禅｣の後､さっそく極真会館ﾙｰﾙに基づく組手と､打撃ありのｻﾊﾞｷ柔術(大日本武徳会系柔道)組手を行う｡
実践なくんば証明されず､証明なくして信用なし…｡
組手はその後も行うが､まずは｢見学者｣たちに｢約束組手｣などではなく｢実践｣を披露するというのが某会の主義である｡
その後､立ち技での絞め･関節技を含む打撃の攻防からの制圧技術｡次いで組技に限定した乱取､技術解説｡更にｸﾞﾗｳﾝﾄﾞ･ﾏｳﾝﾄﾎﾟｼﾞｼｮﾝを取られてからの反撃など…｡
途中約20分の休憩を挟みながら､最後は倅の極真会館ﾙｰﾙによる20人組手で総会稽古の幕を閉じた｡
時間は午後7時半を回っていた｡結局､まる4時間という長丁場だった事になる｡
今回は一般の見学者も複数参加｡また一流出版社の方々も観戦して下さった｡そして何よりも今回､｢ﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄ｣という前提ながら極真会館館長である松井章圭氏が来賓として稽古会を観戦して下さった｡まさに幹部会員にとっては無上の喜びであると同時に皆ｶﾁｶﾁに緊張した事は言うまでもない｡
長年､あくまで｢悪友｣として接してきた私と松井氏ではあるが､松井氏が見守る前で自ら演じなければならないｻﾊﾞｷ柔術の組手や指導がこれほどの重圧になるとは想定外だった｡松井氏の射るような鋭い視線の前で一瞬､頭が空白状態になるなど､身がすくむ思いに囚われた事を告白しておく｡
ましてや幹部会員の緊張たるや笑い話で住むﾚﾍﾞﾙではなかった｡失礼ながら､私は松井氏が有するｶﾘｽﾏ的な威厳を初めて実感した次第である｡
倅も松井氏の目の前で計20人を相手に､それも1人1分30秒ずつ殆どｲﾝﾀｰﾊﾞﾙなしで戦う事が､どれだけ大きなﾌﾟﾚｯｼｬｰだったか…｡まだまだ実力不足､課題山積みだからこそ､普段の実力の50％も出す事が出来ず､それでも何とか完遂する事が出来た｡
私も倅が自らの目標を達成するには未だ何もかも不十分･不完全である｢現状｣は十分に理解しているつもりだ｡しかし､松井氏の眼前で戦い続けるという猛烈な緊張感のなかで､1度も倒れる事なく､また守勢に回る事もなく戦い続けた倅を､｢今は｣称賛してやりたい｡
｢秘伝｣とされた技術も今回は公開した(松井氏がいらっしゃる前ではあるが)｡極めて高度な必殺技であるが､見学者が実際に使える事は100％ない｡
松井氏はじめ新潮社､講談社の編集長･部長に心から感謝いたします｡
ちなみに､見学者の席に身を置いていたものの､今後私とYoshikoが執筆活動を続けていく上で大戦力となるM氏が近く某会にﾌﾞﾚｰﾝ､ｵﾌﾞｻﾞｰﾊﾞｰとして加入してくれる事も決まった｡表も裏も､Net関係からあらゆる事に精通したM氏を迎える事で､更に某会の｢闇｣での発展が期待できる｡
ともかく､今回の総会稽古は大成功!! と断言していいだろう｡
その反動から､私は今､ﾍﾞｯﾄﾞから起き上がれない生活が2日続いてはいるが…｡
(2人を相手にした関節を決めての投げ)
(あくまでも｢非公式｣ながら20人組手を完遂した倅に笑顔で労いの言葉を下さる松井氏)
(了)