麻生太郎首相は7日午後の衆院予算委員会で、日本で少子化が進んでいることについて、民主党の西村智奈美氏から「社会全体が子育てに優しくないからでは」と質問され、「生んだら大変という話ばかりしていないか。わたしは43歳で結婚し、子どもは2人いる。最低限の義務は果たしたことになるのかもしれない」と語った。
子どもに恵まれないカップルへの配慮を欠いた発言と言え、首相はその後「肉体的な理由で産めないなど、いろいろな理由があるとも思う。義務という言葉は不適切なので撤回する」と釈明した。政府筋も7日夜、「(首相発言は)適切でなかった」と述べた。
[時事通信社]