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【東京】

ケロロ軍曹 神田祭に アキバを元気にしたい

2009年5月6日

 江戸三大祭りに数えられる「神田祭」に人気アニメ「ケロロ軍曹」の出し物が登場する。アニメファンの聖地・秋葉原の氏神が神田明神(千代田区)であることから、神輿(みこし)宮入前日の九日に行われる「神幸祭(しんこうさい)」に合わせ街を巡行する。神田祭の出し物でアニメキャラクターは初めて。昨年六月の無差別殺傷事件で歩行者天国が中止になり、活気に欠ける秋葉原のカンフル剤となるかどうか。 (松村裕子)

 神社側と地元関係者が昨秋、神田祭で秋葉原を元気にできないかと話し合った際、アイデアが浮上。アニメ関係者からもケロロ誕生十周年の記念として了解を得た。

 ケロロ軍曹は宇宙人のキャラクター。秋葉原でもグッズが売られ、人気映画「電車男」にも登場した。出し物はケロロ軍曹と小隊の仲間たちのデザインで、車一台分の大きさ。宮神輿などの行列が氏子区域を巡行する神幸祭に花を添える附(つ)け祭(まつり)の曳(ひ)き物として参加する。

 前々回、前回の附け祭では江戸時代にあった大ナマズや鬼の首を再現した。企画提案した清水祥彦禰宜(ねぎ)は「附け祭はもともと当時のはやりものを出し物にしており、ケロロも今人気のもの。住んでいる人や商売をしている人に元気を出してほしい」と話す。

 ケロロの出し物は当日、中央区立有馬小から行列に加わり神田明神まで、地元小中学生によって引かれる。秋葉原周辺は午後五時すぎに通る予定。

 

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