2005年10月07日

教えてもらえるということ

ディズニーランドの社員研修会で、学習院大学の先生のお話をお伺いしたことがあります。

その方は秋篠宮妃殿下、紀子様のお父様のご同僚にあたられ、紀子さまのおそだて方について、お父様にこのようにお尋ねになられたそうです。

「どのようにして紀子さまをあのように才能豊かで素敵な女性におそだてになられたのですか」

お父様はこの様にお答えになられたそうです。

紀子(さま)には、
学業や習い事ができるようになったのは、あなたに力があったからではない、先生が教えてくれたからできるようになった。
このことだけを教えてきたのです。

教えてくれたからできるようになる。当たり前のことですが、人間はなかなかそのように考えないものです。
自分が努力したからだ、お金をかけて学んだからだと考えてしまいます。

私もそうでした。
このお話を伺った当時、レッスンプロからゴルフを習っていましたが、
先生を「教えることが仕事の人」
私を「習う権利がある人」と考えていました。

学習院大学の先生のお話をお伺いしてパラダイム(ものの見方)が転換しました。
ゴルフの先生を「教えてくれる人」
私を「教えてもらえる人」と考えるようになりました。

余談になりますが、ゴルフはいろいろなことを教えてくれます。
ゴルフの先生からは技術面だけではなく、ゴルフのもつ「社会性」「文化性」も教えていただきました。

「これをやったら必ず友達なくすよ」
「一流のツアープロでもナイスショットと言うよ。言われたら有り難うございますと必ず言うよ、なぜだか分かるか?」

このブログはホスピタリティ・ブログです。なぜプロゴルファーでも「有り難うございます」と言うのか、その訳をいつか述べてみたいと思います。ホスピタリティの精神とゴルフの精神にはかなり共通点があることをご理解いただけることと思います。

学習院大学の先生が「教えてくれたこと」に対し、今でも本当に感謝しております。