(CNN) ミャンマー(ビルマ)の政治改革運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが率いる野党・国民民主連盟(NLD)の報道担当は7日、同国軍政当局が6日、スー・チー氏が軟禁下に置かれる最大都市ヤンゴンの自宅に湖を泳いで渡って入った米国人男性を拘束したと述べた。
ヤンゴン駐在の米国大使館も逮捕を確認した。面会はまだしていないという。逮捕を受け、警官約20人が7日、スー・チー氏の自宅に入った。男性が自宅に入った理由などを調べる家宅捜査とみられる。
スー・チー氏の自宅は湖に面している。泳ぐことは禁じられているという。地元メディアによると、米国人男性は3日に泳いでスー・チー氏宅に入り、6日に再度泳いで離れようとして拘束されたという。男性がスー・チー氏と会っていたのかは不明。
NLDの報道担当は「会ってはおらず、男性は家内に隠れていた」としている。また、スー・チー氏は自宅内の安全確保に懸念を示したという。
ミャンマー国営紙によると、男性は観光ビザで入国し、ホテルに滞在。水を入れるボトルをうきにして使い、湖を渡っていた。軍政当局は、男性の旅券、バックパック、懐中電灯、カメラなどを押収した。
スー・チー氏は1989年に最初に拘束された後、中断もあるが、自宅軟禁生活を強いられ続けている。