FORZA!コンサドーレ
コンサ応援 いすに立たないで 破損相次ぎHFC弁償 札幌ドーム (05/04 09:46)
盛り上がる札幌のサポーター。情熱的な応援は選手の励みになるが、いすの補修費はHFCにとって痛い支出だ=4月29日、札幌ドーム
サッカー・Jリーグ2部(J2)コンサドーレ札幌が、ホームの札幌ドームで試合を行った後、観客席のいすの破損が相次いで見つかっている。一部の観客がいすの上に立って応援するためと、みられる。修繕費は興行を主催する札幌の運営会社、北海道フットボールクラブ(HFC)が負担しなければならず、HFCは「熱心な応援はうれしいが、いすに立つのはやめてください」と呼び掛けている。
HFCによると、三月の湘南ベルマーレ戦と四月のカターレ富山戦終了後、ホーム側のB自由席の座席の破損が合わせて数十席見つかったという。ホーム側のB自由席エリアは、熱烈な札幌サポーターが集う「定位置」として知られている。
座席は映画館でよく見られる折りたたみ式で、人が座る重みで下がり、席を離れるとバネで跳ね上がる仕組み。HFCや札幌ドームによると、座席は本来地面と平行となる所で止まるはずだが、座席を支える部品が破損し、座席が斜め下に曲がってしまっている。経年劣化によるものとは考えにくく、座席の上に立った重みなどが原因とみられる。
すでに修繕済みで、費用は数十万円にも上った。財政難に悩むHFCにとって、余計な支出は避けたいところで、公式ホームページで注意を呼び掛けている。
同じドームが本拠地のプロ野球日本ハムファイターズの応援も熱狂的で、稲葉篤紀選手がチャンスで打席に立った際の「稲葉ジャンプ」は名物のひとつにもなっている。だが、基本的に、その場に立ち上がって跳ねるため、札幌ドームによると、いすの破損はほとんどないという。
HFCプロモーション業務部の三谷淳部長は「熱心に応援するあまり、いすの上に立ってしまったと解釈したい。子供も見に来ているので、応援も“フェアプレー”でお願いします」と、マナー順守を呼び掛けている。