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国内初の新型インフル感染確認 成田帰国の大阪の3人

2009年5月9日6時34分

写真:デトロイトから到着した機体に横付けし、新型インフルエンザの感染患者を乗せた救急車両=8日午後6時46分、成田空港、関口聡撮影デトロイトから到着した機体に横付けし、新型インフルエンザの感染患者を乗せた救急車両=8日午後6時46分、成田空港、関口聡撮影

写真:新型インフルエンザの感染患者が乗っていたデトロイト発NW25便=8日夜、成田空港、関口聡撮影新型インフルエンザの感染患者が乗っていたデトロイト発NW25便=8日夜、成田空港、関口聡撮影

 厚生労働省は9日朝、成田空港の検疫で、米デトロイト発の便で成田空港に帰国した大阪府内の日本人男性3人が、新型の豚インフルエンザに感染していることが確認された、と発表した。国立感染症研究所でウイルスの遺伝子検査をした結果、新型インフルの陽性反応が出た。国内で感染者が確認されたのは初めて。

 同日午前8時半から舛添厚生労働相が記者会見して発表する。空港での検疫で見つけたことから、国は「ただちに国内の感染拡大につながる可能性は低い」として、渡航制限や、外出の自粛、学校の臨時休校といった新たな段階の国内対策に、すぐには移行しない考えだ。

 厚労省や大阪府教委によると、感染が確認されたのは、同じ府立高校の40代の教員1人と10代の生徒2人の計3人。4月24日から5月7日までカナダのオークビルに滞在し、米デトロイトを経由して8日午後4時半過ぎに着いた。機内で近くに座っていて、「濃厚接触」の可能性がある乗客、乗員約50人は空港周辺の施設に足止めされている。

 成田に到着した際、教員は発熱やせき、関節痛などの症状があった。生徒2人は鼻水とせきがあったが、熱はなかった。

 3人とも、空港検疫での簡易検査ではA型のインフルエンザと診断された。さらに同研究所でウイルスの遺伝子検査を実施したところ、A型だが、通常の季節性インフルエンザのA香港型を否定され、さらにウイルスの表面にあるたんぱく質が、新型でA型の豚ウイルスと同タイプだった。3人は空港近くの病院に入院している。

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