19年前、栃木県で4歳の女の子が殺害された「足利事件」をめぐり、東京高裁は再審を求めている受刑者と犯人のものとされる体液のDNA型が一致しなかったという再鑑定結果を検察側と受刑者側に伝えました。
「足利事件」では、幼稚園送迎バスの元運転手菅家利和受刑者(62)の無期懲役が確定しましたが、弁護側は有罪の根拠となった、捜査段階のDNA鑑定の精度は不十分などとして、裁判のやり直しを求めています。
東京高裁は8日、検察側と弁護側双方の鑑定人によるDNA再鑑定について、ともに被害者の衣服についた体液と菅谷受刑者のDNAの型が異なる結果が出たことを検察側と弁護側に伝えました。
今後は、東京高裁が再審を認めるか判断することになります。
鑑定結果について菅谷受刑者は「早く刑務所を出て両親の墓参りがしたい」と涙を流したという事です。(08日17:57)