１５年ぶりの赤字　富士重工決算　

　富士重工業が８日発表した平成２１年３月期連結決算は営業損益が５８億円の赤字に転落した。最終損益も６９９億円の赤字で、ともに１５年ぶりの赤字転落になった。

　世界的な自動車需要減少の影響で、売上高は前年同期比８・０％減の１兆４４５７億円だった。世界販売台数は６・９％減の５５万５０００台に落ち込んだ。

　地域別販売台数では、国内が主力車「レガシィ」の不振で１４・３％減の１７万９０００台、海外では中国で前年実績を上回ったが、北米、欧州で市場が縮小したことから、２・９％減の３７万７０００台となった。

　２２年３月期の連結業績見通しは販売減や円高によって売上高が８・７％減の１兆３２００億円、営業損益は３５０億円の赤字、最終損益も５５０億円の赤字を見込む。