2008年05月25日

Fedora9をUSBメモリにインストールする方法

Fedora9をWindows上からUSBメモリにインストールできるFedora LiveUSB Creatorというプログラムを発見しました。

容量1GB以上のUSBメモリとインターネット環境の整ったWindowsXPがあれば,Ubuntuの「Wubi」と同様,Fedora9を簡単にインストールすることができます。

(注意) USB起動に対応したPCでないと使えません。

基本的にLiveCDのシステムと同じですが,「保存領域」を作っておけば,Knoppixのように追加したソフトやデータや設定を保存することも可能です。

【Fedora LiveUSB Creatorの使い方】
まず,下記のサイトのDownloadと書かれたところにある「liveusb-creator-2.5.zip(8.83MB)」というファイルをダウンロードします。

DLサイト:liveusb-creator
このファイルを展開すると,liveusb-creator-2.5というフォルダが生成されます。

liveusb-creator
実行ファイルはFedoraのロゴマークのアイコンの「liveusb-creator.exe」です。ダブルクリックで起動します。



liveusb-creator-1
Fedora LiveUSB Creator
LiveCDからのインストールは試していませんが,ダウンロード方式でもそれほど時間はかかりません。



Use existing LiveCD
LiveCDやisoイメージを使う場合に「Browse」ボタンで指定します。

Download Fedora
Fedora9(i386),Fedora9(x86_64),Fedora8(i386),Fedora8(x86_64)などから選べるので,いずれかを選択します。KDEバージョン(F9の場合はKDE4)も選択可能です。

Target Device
事前にUSBメモリをPCに挿入しておけば,USBドライブが選択できます(通常はEドライブ)。少なくともisoイメージのサイズ(約700MB)より大きな容量が必要です。1GB以上の空のUSBメモリを使った方が無難です。

Persistent Overlay
ここはちょっとわかりづらいかも知れませんが,作成したデータや追加したアプリを保存する領域の容量を指定します。

OSで700MB程度使うので,1GBのメモリだと,せいぜい250MB位しか指定できません。OpenOfficeは入らないかな?

あとは,一番下にある「Create Live USB」というボタンをクリックするだけです。最後に,「Complete!」という表示が出ればインストールは成功です。

liveusb-creator-2livecd-creator-3


右の画像でわかるように,Complete!まで25分30秒で終了。

使用するときは,PCのバイオスでUSBドライブから起動するように設定しておく必要がありますので,多少面倒ではありますが,使用感は抜群でさすがUSB!といった感じ。CD起動とは段違いです。

UbuntuからLinuxを使い始めた人でも,手軽にFedoraを試すことができるでしょう。

【付録】
nVIDIAドライバで苦戦したFedora9ですが,IntelドライバとATIドライバ(fglrxは不可)では,何の苦労もなく,CompizFusionが使えることがわかりました。もちろん,今回のUSBに入れたFedora9でも使えました。

Let's enjoy Fedora9 on USB!

vine_user at 20:00 │Comments(8)TrackBack(1)Fedora9  | 1CD&USB Linux

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. FedoraをUSBメモリで起動  [ 春風呂 - Haru Blo - ]   2009年02月18日 12:30
Fedora をUSBメモリにインストールしてWindows上から起動する方法があるようなので試してみました。 vine_userさんの『独学Linux:Fedora9をUSBメモリにイン...

この記事へのコメント

1. Posted by MASA    2008年08月28日 14:53
ISOをBitTorrentでダウンロードしても、このアプリケーションを使ってダウンロードしても、USBにインストール後にComplete!と表示されているのに何度やってもエラーになりますね。
logファイルを見ろとエラーが出ますけど・・・
見てもわからないんですよね。
わかるならこのアプリケーション自体使わないんで・・・
Persistent Overlayも0で何度も試したんですけどね。
因みにDLしたISOファイルをVMwareのクローンにマウントすると、ちゃんと起動しましたよ。
2. Posted by 雪村白吉    2008年08月28日 16:44
私もComplete!の後にエラーメッセージが出ました。
が、それでも、EeePC901Xで、USB起動できました。
他にUSB起動できるPCが無い物で、、、
3. Posted by サトゥー    2008年12月31日 16:12
これから、インストールしてみようと思ってるんですけど、これって聞いたんですけど、英語なんですか?それが本当なら、日本語化する簡単な方法とか載せてくれるとありがたいです。よろしくお願いします。
4. Posted by vine_user    2008年12月31日 23:30
Live USB Creatorそのものの日本語化ということでしょうか?

それなら誰かが作ってくれるのを待つしかないですね。

それとも、これでインストールしたFedoraが英語版になるのかということでしょうか?

それなら問題ありません。Fedoraは多言語対応しているので、英語版とか日本語版という区別はありません。

インストール時に日本語を選択するだけでOKです。

5. Posted by 雷帝    2009年02月12日 07:16
インストルしてみましたがUSB Bootの
設定まではうまくできたようなのですが
イメージを読んでいないようで、
-----------------------------------------
SYSL LINUX 3.72 2008-09-25 CBIOS Copyrigt(c)1994-2008 H.Peter Anvin
Could not find kernel image: linux
boot:
------------------------------------------
と記載されてしまいます。
USBへ入れた後の流れも書いていただけると私ようなトラブルもなくなるかと思われます。
6. Posted by vine_user    2009年02月12日 10:45
雷帝さん,ご指摘ありがとうございます。基本的には,BIOSでUSB起動が可能であれば,設定は不要ななずなのです。

が,僕も同じ現象を何度か体験しています。LiveUSB Creatorのバージョンによるものか,Windows版とFedora版の違いによるものか,あるいは,利用しているUSBメモリのファイルシステムの問題なのか,いろいろと考えられます。

FAT16でフォーマットしなおす必要があるかも知れません。

解決策が見つかるかどうかは保証できませんが,雷帝さんの環境を明示していただけると,参考になります。
7. Posted by 雷帝    2009年02月15日 13:34
その後FAT16フォーマットし直しインストール
したところ解決しました。

フォーマットに何かしら不具合があったようですね。

また余談ですがFedora10版はFAT16でのインストールは対応していない様です。
8. Posted by vine_user    2009年02月15日 13:54
補足しておきますと,インストール時にFAT16を指定する必要はありません。今回の手順は,インストール前にUSBメモリをFAT16にフォーマットしておくということです。

ちなみに,容量が4GB以上あれば,LiveCDのデスクトップにあるインストーラで,通常のインストールも可能です。ただし,GRUBとMBRのインストール先を間違えないよう注意が必要です。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Adsense
最新記事
相互リンク
関連書籍など