夕方の6時に先生より連絡があり、病院へむかいました。
検査は、内視鏡検査なので、麻酔を使います。心臓を心配される先生はできれば避けたいと考えていましたが、このままでは、後悔するかもしれないからと、無理をお願いしました。
先生も私も、内視鏡をして、結果何も見つからなかったら、同じ麻酔が効いている間に、おなかの中も見ることは、始から考えていました。
この齢で、おなかを切ったらダメージが大きい事は承知していましたが。
内視鏡で胃や十二指腸を見ても、綺麗でした。
何も無い事を確認して、そのまま、おなかを切開していきます。
腸を見てみたら、何か乾いている印象でした。
先生も念入りに、診て行かれましたが、腸閉塞などは見つかりませんでした・・・。
痛い、苦しい思いだけさせてしまって、後悔して涙だけが後から後から流れて、声を出して泣いてしまった情けない飼い主です・・・。
病院の診察が終わってからなので、先生の坊やが待合室で遊んでいますが、大人の私がサメザメと泣くので、優しく頭を撫でてくれました。
そして、手術を終えた先生が言いました。
「腸の動きが殆ど止まっている状態です。恐らく、脱水症状が進んでいたためと
加齢による現象だとも思いますが、それにしても動きが鈍いのと腸が乾きすぎです」
原因は脱水症による機能不全?という事になります。
動物は水が大切ですが、最近の爺様は飲む量が少なくなっていました。
それが積み重なっていたせいもあると思います。
加齢による神経の麻痺もあるのかもしれませんが、手術の刺激で麻痺の回復が見られる事もあるそうです。
何度も往診していただいて、皮下点滴もしていたのに、それでは追いつけないほどの脱水症状が起きていて、腸まで動きが止まっていたという事です。
どちらにしても、何もしなかったら、知らずに吐くだけの水を与え続け、脱水症状を進行させていたと思います。
後は、爺様の生命力と回復力を信じて祈るだけです。
手術前の待合室で、いつもなら私の膝の上から動かないのに、一つ席を空けて移動していった爺様です。
「ワシは、そんなんじゃあない!痛いのはいやっだ!」の爺様なりのアピールだつたと思います。
多分、退院したら、私を避けると思います・・・。
何にしても、嘔吐の原因は腸の機能不全から来た物だとわかって、それが脱水によるものだとわかって回復への希望が持てたと思うのは、愛犬に痛い思いをさせた、
私の言い訳です。
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