首都圏放送センター

2009年5月5日 13時31分更新

“発熱で診察せず”都に相談


新型インフルエンザの発生を受けて、メキシコやアメリカなどへの渡航歴がないにもかかわらず「発熱している」というだけで、病院に診察してもらえないという相談が東京都に寄せられていることがわかり、都では医療機関に対して冷静な対応を呼びかけています。

新型インフルエンザの発生を受けて東京都は、都庁と保健所に「発熱相談センター」を設置して、電話相談を行っています。
この中で、新型インフルエンザが流行しているメキシコやアメリカカナダに行ったことがない、あるいは最近海外に行ったことがないにもかかわらず、「発熱している」というだけで診察してもらえないという相談が、今月2日から4日午前9時までの2日間で63件に上っているということです。
中には「成田空港に勤務していると告げると診察してもらえなくなった」「発熱相談センターから『一般の病院に行ってください』と言われたのにもかかわらず、診察してもらえない」というケースもあるということです。
東京都では、最近メキシコやアメリカに渡航するなど新型インフルエンザが疑われる場合は、まず発熱相談センターに連絡するよう求めていますが、熱が出ただけの患者はその対象ではなく、医療機関に対して冷静な対応を呼びかけています。