病気腎(修復腎)移植を執刀していた宇和島徳洲会病院(宇和島市)の万波誠医師が4日、大阪府高槻市で開かれた医学部の学生が主催のイベントで講演した。万波医師は全国から集まった医学部生ら約70人を前に、「修復腎移植を一般医療に組み入れてもらい、誰でもチャンスがあれば受けられるようになれば」と力を込めた。
万波医師は「深刻なドナー不足に一役買うということで修復腎移植が出てきた」と振り返った。さらに、日本移植学会などから患者に対するインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)が不十分などと非難されたことについて、「患者に十分説明し、納得の上でなければ、(修復腎移植は)できるものではない」と反論した。
「学会と対立して自分自身の医療を実践している万波医師を支えているものを知りたい」と、大学医学部の学生有志らが万波医師に講演を依頼し、開いた。【柳楽未来】
毎日新聞 2009年5月5日 地方版