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スタッフのつぶやき Vol.2

 田 容承 2001年3月19日 更新

シベリアの森の中で地元の人達と
シベリアの森の中で地元の人達と

初めまして。
入社4年目のチョンと申します。 皆さんはあまり聞いたことのない名前だと思いますが、
田 容承」と書いて「チョン ヨンスン」と読みます。(本当は少し発音が違いますが・・・
実は、私の出身は韓国のソウルです。
日本に来てもうすぐ8年。今は仕事にも東京の生活にもすっかり慣れて、私のことをチョンタロウとかチョンタとか呼ぶ人もいます。
でも、最初に留学を決めた頃、日本でテレビのディレクターになるなんてはるか遠い夢のように思っていました。
やがて夢は現実となり・・・
21世紀を東京で迎えるとは想像もしなかったこと・・・

アルセニエボ村の子供達

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アルセニエボ村の子供達 (右 アーニャ)

そんな私の今世紀初仕事は、 TBS 『未来への瞳』 という番組。
ロシアの子供たちを取材するために、シベリアへ・・・
シベリアって、タタール語で「眠れる大地」を意味するって皆さん知っていましたか?
とにかく言葉どおり広い!そして寒かったです。
気温はなんと氷点下40度を超える寒さ・・・
それでも気分は未知の世界へ向かう冒険家!期待と不安・・・わくわくしながらシベリア・タイガに囲まれたアルセニエボという小さな村を目指しました。
しかし、村に入る林道は雪で普通の車では行けず、やっと動ける大きなトラックの荷台に乗せてもらったが、氷道が崩れて途中で転倒!!
結局、3時間も歩いて村に辿り着いたときには、息が凍りついて髪の毛も顔も真っ白。

アルセニエボ小中学校にて
アルセニエボ小中学校にて

でも、そんな大変な思いをしながら向かったかいがあって、村にはとても明るくて可愛い子供たちに出会うことができました。凍てつく寒さにもかかわらず、シベリアの森を駈け抜けるその元気な姿には本当に感心しました。 実は、300人ほどの村人のほとんどは、50年前のスターリン時代にシベリア開拓民として、およそ10000キロも離れたウクライナから強制移住された人達。 子供たちに、一生懸命に故郷ウクライナへの思いを伝えるお爺さん、お婆さんたちの話しには胸が熱くなるものがありました。
私が取材したのは、アーニャというとっても元気で可愛い11歳の女の子。 薪を運ぶ仕事もクッキー作りも何でもこなす彼女が、お婆ちゃんを喜ばせるために、学芸会でウクライナダンスに初挑戦・・・。見守っているスタッフもどきどきするぐらい緊張していましたが、最後はお婆ちゃんもアーニャも本当に幸せそうでした。

今、ふっと思うと桃源郷から帰ってきたような感じ・・・
シベリアの森に閉ざされた小さなアルセニエボには、たくましく生きる人々の心の広さ、子供たちの可愛らしさと優しさがいっぱいでした。
そんな人々の気持ちを大切に伝えることも私たちの仕事だと思うと、もっともっと頑張れるような気がします。そして、人として少し背伸びしたような気がします。
うん~。
仕事はもちろん、プライベートも頑張って、早く可愛い子供が作れるようになりたいなぁ・・・

独身33年目の初春。


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