首相、山口補佐官を全国派遣へ  地方重視アピールが狙い

　麻生太郎首相は１０日までに、地方の自治体、経済界関係者との意見交換に当たらせるため山口俊一首相補佐官（地方再生担当）を今月から全国各地に派遣することを決めた。昨年から地方行脚を始めた首相自身と「両輪」で地方重視の姿勢をアピールする狙いだ。

　意見交換の場は「地方の元気回復対話交流会」と命名。１４日の甲府市を皮切りに、８月までの間に計８カ所で開催する予定。

　交流会では、地元の首長、市町村議会議長、商工会議所関係者らから地方の抱える課題、要望を直接聞く。政府が２００９年度予算案で地域活性化対策費に重点配分したことなどを説明し、理解を求める。

　首相が本部長を務める政府の地域活性化統合本部は昨年１２月、地域活性化をリードする人材育成に向け新たな「地方再生戦略」をまとめている。首相は、その具体化の際に交流会の成果を反映させる考えだ。

　第２回交流会は２６日に、山口氏の地元の徳島県で開かれる予定。