イスラマバード(CNN) パキスタン軍報道官は1日、アフガニスタンと国境を接する北西辺境州でイスラム強硬派勢力タリバーン系の武装集団の掃討作戦を実施し、過去24時間で戦闘員少なくとも55人を殺害したと発表した。
同作戦は先月26日から実施しているもので、これまで戦闘員230人以上を殺害したとしている。パキスタン軍側の被害は兵士2人が死亡、8人が負傷したと報告した。作戦は3日前後まで続く見通し。
タリバーンは2001年の米英軍事作戦でアフガンの政権を追われている。しかし、ここに来て戦力を立て直して復活、北西辺境州などパキスタン内にも拠点を構築、アフガンへの越境攻撃も仕掛けている。
米国はパキスタンに国内のタリバーン系勢力の徹底掃討を要請すると同時に、無人武装偵察機によるミサイル攻撃も加速させている。北西辺境州では最近、タリバーン系の戦闘員がスワート地区から首都イスラマバードに近いブネール地区にイスラム法(シャリア)適用を強いるため侵入、米国は強い懸念を表明していた。