バグダッド(CNN) 米国防総省当局者は5月1日、イラクで4月30日、武装勢力の掃討作戦に従事していた海兵隊、米海軍兵士計3人が死亡し、4月中の米兵犠牲者数は計18人となり、今年の月間単位では最悪となったと述べた。
このうち、16人が戦闘行為で死亡した。3月の死亡者は9人で、2003年3月のイラク軍事作戦開始以降、最低の水準だった。
イラクの治安は、米軍増派や一部のスンニ派武装勢力の協力もあり、昨年から改善が目立ち始めていた。ただ、4月に入り、テロ事件が増加の気配を見せている。駐留米軍の戦闘部隊が今年6月末まで都市部から撤退するのを見越し、武装勢力が攻勢を掛けているとみられる。
一方、イラク内務省当局者によると、テロや攻撃などに巻き込まれ死亡したイラクの民間人が4月に少なくとも290人に達し、今年に入り最悪の数字になった。3月は185人だった。イラクでは4月、イランのシーア派巡礼者らを狙った自爆攻撃も多発、同国人約80人が死亡している。