プロショップの皆さんは研磨剤について
どう考えているのでしょうか?
研磨剤で研磨する?バフで研磨する?
いろんな方達に質問するのですが大きく分かれます。
私は研磨剤を得意として今まで開発してきました。
研磨剤マニアと言っても過言では無いくらい種類があります。
今では、臭気と手触り、磨いた後の変化で成分まで読めます。
歯磨き粉も銘柄ではなく、研磨剤の質と添加物などで選びます。
私たちも毎日、
研磨剤で歯を削っているのです。
歯磨きの仕方を間違えると、エナメル層が薄くなり知覚過敏になったりします。
車の塗装も同じで、誰でも傷を除去して艶は出せますがクリアーは減ります。
上手な人でも、素人に近い人でも削って除去するのは同じことです。
下手な人が塗装を削って?上手い人が塗装を削らないと言うならわかりますけど・・・
誰が上手いとか・・・下手とか・・・この業界で討論してますがみな同じでしょう。。
違うのは磨いた後に塗装が弱くなるか?そうではないか?です。
皆さんは磨きだけではなくコーティングの前処理ですので生の塗装状態がわからないのです。
私は、研磨剤を機材によってバフに付ける量や位置を考えたりしながら磨きます。
研磨って結局は物理工程でしょ?
研磨剤は、コーティング剤とは違い化学ではなく物理論です。
シングルとダブルでは、回転が異なるわけですから研磨剤の動き方も変わります。
今までは、シングルしか機材が無かったのでフッ素などシリコン性質を多めに入れて
摩擦熱の上昇を抑制したり、摩擦熱で塗装に結合させたりしていました。
一昔前に板金塗装業で流行ったフッ素入り研磨剤・・・シングルで70度の熱が発生
すると、瞬時に硬化して塗装に結合する物がありました。
そしてダブルアクションが出だしてきて、熱量が得られないので硬化せずに堆積し、
脱脂をすると剥がれ、バフ目が浮き出す事に皆さんは固定観念が先走っています。
シリコン=×
ノンシリコン=○
今も昔も研磨剤は大きく変わってはいません・・・物理行為は変わりようがありません。
何が変わったの?と言えば・・・磨く対象が変わったことでの変更です。
今までの研磨剤は、顔料を磨く研磨剤でした。
今は、クリアーを磨く研磨剤に変わっただけです。
今までは、無機質顔料を直で磨く行為でしたので研磨剤はシリコンが多かったんです。
今は、有機クリアー塗装なので・・・シリコーンなんです。(笑)
傷を取る磨きは低回転で、仕上げは高回転にならなければ本来おかしいのですよ!
ガラスを磨くセリウムは赤茶ですが・・・あれは無機塗料の顔料素材にもなります。
従来は、白/黒/赤/黄/赤/緑などの原色は無機顔料でした。
今は、VOCに伴ってクロムなど有害質を除くため、白/黒以外は有機顔料へ変更
なので2Kソリッド誕生へ変わってきたのです。
当然有機顔料は、直では劣化などしますから無機系のセラミッククリアーなどで保護
これがガラスコーティングの本家本元である今のクリアーです。
なので、赤や黄や緑色の顔料塗装を見るとメーカーの塗装状況が良くわかります。
ピカールで真鍮磨いても時間がたてばまた錆びで艶引けします。
これが昔の塗装です。
今の車に、何十万もかけてガラスコーティングを施すならクリアー全塗装を薦めます。
クリアーの塗装は、加修復暦にならないですからね?(笑)
企業秘密につながるので、詳しい事を書けない立場ですが・・・ガラスコーティング
の本当の開発誕生の意味・・・劣化して顔料を保護するクリアー塗料のメンテンスです。
皆さんは、
ガラスコーティングは別物でコーティングをメンテンスする感覚ですが、
そこからズレが生じているので、頑固として意見論争が出ています。
私たちがそれを見ていて、開発陣と苦笑いしながら傍観している状況です。(苦笑)
ノンシリコンの意味や、ガラスコーティングの本当の意味を言うと売れないので言わない
作る側には筋道があるので納得できるのですが、使う人は断片的解釈なので・・・
話がコーティングになりましたが、クリアコーティングは朽ちて劣化しなが塗装を保護
する事で、洗車のアルカリ成分、酸性雨などでつど脱皮のように剥がれていきます。
そうすると、塗装面は凹凸になり傷のように目視できる状態になります。
本当の傷は直線的に入りますが、螺旋状は塗料の劣化で起きる傷です。
人間の肌構造に例えるならば、活きている皮膚に入る傷と角質に入っている傷です。
その証拠に、螺旋傷は最初に容易に除去できますが最後まで残るのは直線傷では?
現場で作業している本当のプロなら、私の言う意味が良くわかるとおもいます。
クリアー塗装の表面メンテンス剤として作られたので、溶剤のガラスコートなんです。
無溶剤のガラスコートは、あくまで異質のクリアー塗料であって元々はビルや橋などの
建築塗料を応用しているだけです。
車の業界認識とは違う素人さんが応用しただけのものですので、下処理の磨きも解らず
使っているコンパウンドからガラスコーティングまでがひとつのパーッケージで初めて
効果を果たすのに全く食い違う事に気がついていません。
かろうじて、
磨きが下手なので磨き残し傷が足付けになってることで救われています。
ちなみに私の今作っている研磨剤などは、ガラスコーティングを施工するより確実に
塗装と結合し剥がれません。
研磨剤なのに??と思う方もいるでしょうが事実です。
別に私が凄いものを作ったとかではなく、元々研磨剤はそういう性質なんです。
だから埋まらないとか・・・ノンシリコンだとか・・・ありえない話なんです。
昔の人なら良く知っている
空バフ焼付け・・・
フッ素ポリマーやガラス繊維系のコーティングが流行った時期に使っていた技術ですが・・・
私が最終シングル仕上げの本当の意味がわかりましたか?(笑)
加圧と減圧・・・回転数が重要なのはそう言う意味なんです。
私たちの仕事は、壊れたところを除去する仕事では無いのですよ!
工務店や建具屋さんと同じで、壊れた部位を取っ払うだけで仕事ではないですね?
除去=取ると言う行為は、作業の基本工程です。
職人さんの仕事は、下処理が素人のDIYとは違うのです。
綺麗に壊せば壊すほど、復元がしやすいので技術の差が出ます。
コーティングを100%発揮させたいなら、研磨剤に拘る事・・・
傷を綺麗に早く取りたいならバフに拘る事・・・
共に拘る事で最高の下処理が可能になります。
研磨剤は、使う機材やバフによって潤滑緩和剤となり・・・コーティング並みの復元剤
にもなる魔法の資材だと思ってください。
クリアーがどんどん無機質に近くなるっているからデポジが取れにくいのです。。
ガラスコーティングも全く同じですよね?
私とHさんの作ったシステムを知ればその意味がはっきりと実感できますよ!
私の周りのプロの方々は・・・元々私をネット上などで叩いていたりしてた人ですから
それが今では殆んどが仲良く情報交換している現状です。
謝られる方もいますが、別に良いんです真実を知らなかったんですから(笑)
個人的感情と仕事を割り切れるからプロではないのでしょうか?
いつまでもそうだから足元見られた詐欺業界だと思われるのです・・・。
論より証拠・・・文句言うより試して調べてみてください・・・(笑)