「交通渋滞防止コンサルタント」でインターネット検索しても「交通渋滞」を「防止する」仕事をしているコンサルタントを検出できません。ニーズがないのか、それとも「防止する」ことができる人がいないのかは分かりませんが、私が日本で初めて交通渋滞防止コンサルタントとして名乗りをあげたという事実だけは確かなようです。
さて、ニーズがないのかと書きましたが、この度の「三井アウトレットパーク入間」の大渋滞は放置しておくことはできません。地域住民や通勤者、通学者、もちろん首都圏の大動脈である国道16号線を利用するドライバーなどは本当に困っています。地域の商業者はビジネスにならないと先を案じています。
入間市に限らず、日本各地で大型商業施設出店による渋滞問題や環境悪化問題が取りだたされています。お役に立つことは多いものと考えています。
それでは、なぜ私がこの交通渋滞の防止に力を発揮できるのかを簡単に説明しておきます。それは極めて単純なものです。私は東京ディズニーランドの渋滞対応の責任者を務めてきた経験がある、それ以上でもそれ以下でもありません。
しかし、です。当時私が駐車場の運営や渋滞対策の責任者を務めたは「さようなら、エレクトリカルパレード」のイベントが開催された頃です。異常なくらい車両来場者が増加し千葉県警や警視庁からの指導もあり、TDL側もできるだけの対策を講じてきました。今振り返っても、TDLとしてできることは全て行なえたと思います。
私は長い間現場運営の責任者を務めてきました。その経験から申し上げますが、この時ほどTDLの「ピンチ」を感じた時はありませんでした。当時はディズニー・シー計画も進んでいました。近隣の住民の方々に迷惑をかける事態は絶対に防がなくてはならなかったのです。渋滞防止という使命を成し遂げるため早朝から深夜まで働き続けた日もありました。
繰り返しますが、できることは全て行なうということがパーク運営の基本中の基本です。楽をしないで地域社会との共存共栄を図らなくてはならない、上司から口をすっぱくして指導されたことです。
理念だけではなく、駐車場設営のノウハウもディズニーは卓越しています。年間来場者数から必要駐車スペースを割り出すことができます。ゲストが不快に思わずリピーターになってくれるための駐車場運営ポリシーも有しています。それだけに、他の駐車場の運営状況をみるとまさに「大人と子ども」の違いを感じてしまうのです。
昨晩もあるニュース番組で「三井アウトレットパーク入間」が取り上げられていました。「駐車場 満車 180待ち」という看板を持ったスタッフが、国道16号線脇に立っている姿が映し出されました。
国民の共有財産である「道路」です。「道路」を駐車待ちの待機場所にしていい訳ありません。TDLのようにできることは全て行なって欲しい、そう願ってやみません。
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