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【静岡】

奨学金「医学修学研修資金」募集枠拡大  医師確保へ 県が100人に貸与

2009年5月1日

県内勤務条件

 県内の医師不足解消を目指し、県は2009年度から、県内の医療機関で働く意思のある医学生向けの奨学金「医学修学研修資金」の募集枠を大幅に拡大し、奨学生を募集している。

 同制度は07年度、5人の募集枠でスタート。08年度は10人に増やしたが、09年度は一気に100人に広げた。同時に浜松医科大、名古屋大、慶応大、東京慈恵会医科大など、地元や近隣の13大学医学部に特別枠を設け、県内の医療機関への勤務を条件に優先的に奨学金を貸与する。

 県の10万人当たりの医師数は、06年度の調査で169・9人で全国平均の206・3人を大きく下回る。県医療人材室は「県内に医学部を一つつくるのに匹敵する人材確保の効果がある」と話している。

 応募資格は県内の公的医療機関に勤務する意思を持つ人が対象で、(1)13大学の医学生または大学院在学中の医師(2)県が指定する診療科で専門研修を行っている研修医−のどちらかの該当者。

 募集人数は(1)が90人、(2)が10人。貸与金額は月額20万円で(1)は最長6年間、(2)は最長3年間。県が指定する病院で貸与期間の1・5倍相当の期間勤務すれば、返還を全額免除する。

 書類と面接で選考。申請書類を同室に郵送か持参する。5月29日締め切り。応募、問い合わせは同室=電054(221)2407=へ。 (広瀬和実)

 

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