成田赤十字病院(成田市飯田町)は厚生労働省の「特定感染症指定医療機関」に指定されており、新型インフルエンザが発生した際の緊急措置として、最大で7床が利用できる。診察には感染症科の医師1人に加え、必要に応じて内科医らが応援する。
現在の常勤内科医は29人で、同病院経営管理課は「仮に新型インフルエンザが発生したとしても、適正な対応は可能」としている。
感染者を受け入れる病室はすべて、ウイルスを含んだ空気を室外へ出さないよう、気圧を室外より低く設定する陰圧式の空調を採用。出入り口は密封できる二重扉があり、患者に対応する医師らは二重扉の間で全作業を整えてから出入りする。過去に病床を使用した実績はなかったが、定期的に訓練やメンテナンスを実施。防護服やマスクの在庫を確認するなど、万一の患者受け入れに備えてきた。【駒木智一】
毎日新聞 2009年5月1日 0時05分(最終更新 5月1日 0時12分)