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止まらぬ河村節、肝いり垂れ幕は「邪魔」撤去 名古屋(1/2ページ)

2009年4月29日2時6分

写真:議員総会で就任のあいさつをする河村たかし新市長=28日午前、名古屋市役所、遠藤啓生撮影議員総会で就任のあいさつをする河村たかし新市長=28日午前、名古屋市役所、遠藤啓生撮影

写真:市役所の階段に広げた垂れ幕を、報道陣に披露する河村たかし新市長=28日午後、名古屋市役所、遠藤啓生撮影市役所の階段に広げた垂れ幕を、報道陣に披露する河村たかし新市長=28日午後、名古屋市役所、遠藤啓生撮影

 名古屋市の河村たかし市長(60)は就任初日の28日、市幹部、職員、市議会と、あいさつの場に3回立ち、いずれも「絶対に」と公約の実現への決意を繰り返した。ただ、51万票を背負って意気込む河村氏と対照的に、市議や職員の鈍い反応が目立った。(井上未雪、太田航)

 午前8時15分 自宅そばの「古出来町」バス停から市バスで出勤。到着した市役所前では、300人の職員が拍手で迎えた。握手を求める職員もおり、笑顔の新市長。

 午前9時半 市の局長や副市長が参加する幹部会を前に訓示。市民税10%減税を「絶対実現します」と断言した後、実現するための節約策について「みなさんにお任せします。市から渡された事業書を見ると全部必要になってしまう」と話すと、すかさず、住田代一副市長が一言。「必要だからやっています」

 午前10時 幹部職員ら350人を前に「もし(公約を)やらなんだら堀川か名古屋港に沈められますので、絶対やっていただきたい」と念押し。

 午前11時 議会で所信表明。ここでも「絶対に」を強調。上園扶佐江議長からのお祝いの言葉は「世界は未曽有の金融危機にあり、堅調に推移していた経済状況も急速に下降しています」と、260億円の財源が必要と言われる減税施策への牽制(けんせい)ともとれる発言。あるベテラン市議は「弱腰だとか、河村氏への攻撃だとか、市議はみんないろんなこと、言っとるよ」。

 午前11時40分 新市長が市議会各会派の控室へのあいさつ周り。自民党で河村氏と幹部が押し問答。河村氏が「中入って顔出さんと。一言ぐらい言わせてくれ」と言うと、桜井治幸団長が「みんな飯食べとる。もう聞いたでいいがや」とシャットアウト。

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