皆さんご存知の様に千葉ロッテマリーンズ、ボビー・バレンタイン監督に対し
球団は来期以降の契約を結ばない事を開幕前に宣言しました。
このブログでお伝えする事は出来るだけ真実のみをお伝えしたいので
極力感情を入れず出来事だけを正確にお伝えしようと思います。
そして登場する街とは関係なく私個人の体験としてお伝えしてる事をお断りします。
折も折、リーマンショックから球団経営も相当厳しいのかと
当初はボビー退団は淋しいながらも仕方ない事なのかと覚悟もしました。
しかし、ある出来事をきっかけに「このままボビーを手放してはならない」と思ったのです。
ある出来事とは。
私の住む街にはボビーをはじめ多くの選手が住んでます。
祭りには必ずロッテのキャラクターが登場し、開幕前のボビーや選手、
コーチを囲んでの”出陣式”は毎年恒例の行事でした。
街には普段から多くの地域振興課等の職員が頻繁に顔を出してくれ
元広報部長荒木さんの言葉を借りればまさに「場下街」です。
今年に入り街から地域担当職員が撤退し、出陣式のアポイントを
どうしたものか悩んだ私たちは住民の中でボビーと交流のある
住民を探し直接アポを取ってもらいました。
この街では選手やコーチ監督もフレンドリーなので
個人的に交流を持つ住民も少なくないのです。
かく言う私もパスタ屋の常連同士ということで
知り合ったオーティズや帰国された某コーチ一家とはとても仲良くしてもらいました。
毎年恒例の行事、しかも街のボランティアグループからの誘いを
ボビーが断るはずもなく、すんなりと話しは決まったかに思えました。
出陣式を二週間後に控えたある日、ボランティアの代表が
瀬戸山社長に出陣式の挨拶方々電話をしたところ、
「了解しました、こちらでも検討して明日職員を行かせます」
と返事を下さり、約束どおり翌日2名の職員が
訪れたのですが、その回答は耳を疑うものでした。
「すみませんが、このイベントを許可する事は出来ませんので中止して下さい」
「球団を介さず監督と直接連絡を取るのは止めていただきたい」
それだけ言うと彼らは出て行きました。
彼らの滞在は10分足らず。
状況が把握できない私たちは翌日瀬戸山社長に直接電話し
「どうしてですか?納得できませんよ!」と出陣式決行を談判しました。
街を揚げての球団の為の恒例イベントで何故こんな対応を受けるのか
理解できなかったのです。
そして何より信じられなかったのはその時の瀬戸山社長の回答でした。
「中止して下さい、このイベントを開催しない事で何人ファンが減っても構わない」
彼はそう言ったのです。
電話を受けていた代表に返す言葉は既にありませんでした。
そして最後に「状況説明の為、もう一度職員を向かわせるので
どうかご了承下さい」と言い電話は切れました。
その夜の事です。
以前から懇意にしている球団職員Tから電話がありました。
電話番号を教えた記憶がないので不思議には思いましたが
それでも電話に出るといつものい人懐っこい声で
「○○です〜、もしかして○○さんて今回の出陣式関係してます?」
もちろん関係してる旨伝えたところ、彼は今までの経緯を聞きたいと言ってきました。
直感的に何故か胡散臭さを感じましたが一通りの経緯を説明したところ
翌日他の職員と一緒に来るとのこと。
彼は今までにも祭りの為のキャラクターや球団での街の対応に親身に
なってくれてたんで「これは力強い味方が出来た」と思いました。
しかし、当日になって私の想いは叩き潰される事になります。
訪れた職員Iから出た言葉は「我々を介さずボビーと直接連絡を取った事は許されない」。
職員Hは「今までの様な好き勝手は一切許さない中止してくれ」というなんとも辛辣なものでした。
街が球団の為に球団と一緒になって恒例化してきたイベント、
しかも集客を見込めるとの理由で2007年からは球団の仕切りで
メッセ開催になっても文句一つ言わなかった街の住民に返ってきた言葉がこれです。
そしてとどめは信頼してた職員Tからのこんな言葉でした。
「あなたたちはロッテが好きなんですか?監督が好きなんですか?」・・・。
2006年までの出陣式で司会を務めてくれてた彼のこんな愚問に
私はなんて答えたら良かったのでしょう。
最終的に私たちは球団を介さず、「同じ町の住民としてボビーを応援する会
を開催する」ということで事で職員達を押し切った形になります。
これには職員たちも拒否する権限を持ち合わせていませんでした。
双方住民が住民を応援するイベントで球団とは関係ない旨を確認した後
職員達からこんな要求と条件が提示されました。
「球団と関係ない以上、球団と関係あるワードは一切使わないで欲しい」
要するに、「ボビー」はOKだがバレンタイン「監督」はNG
ロッテ、マリーンズも当然NG。
なんとも一同首をかしげたのが「出陣式」がNGと言う事実。
「出陣するのは監督だけじゃない」というまるで子供の喧嘩のような理由です。
最後に彼らが言った言葉は私たちのこれまでの努力を踏みにじるものでした。
「監督の写真を勝手に使うのは肖像権違反ですよ」。
確かにその通りです。
しかし、パレードでは二週間で1トンの新聞紙を切り住民が自費で告知をし
バレンタイン通り開通の時には瀬戸山社長の「嬉しい事ですね」という
言葉を糧に何度もポスターを貼り議論を重ねてきた事実を彼らは知っているはずです。
月間ポスターを街に張ってくれと言われれば各店舗に配布し地域密着に
努力してきた自負もあります。
そのいずれにもボビーの写真は使われてきたのです。
それを今更「肖像権」とは...。
信頼していた職員である彼に私は尋ねました。
「いままで球団と一緒に築き上げてきたイベント、しかも
こんな小さな街のイベントでいったいどんな問題が生じると言うんですか?」
彼はこう答えました。
「その問題が生じる可能性があるんですよ」
一体彼らは何を恐れていたのでしょうか、何を守りたいのでしょうか。
その後、信頼していた職員Tから「聞いて欲しい話がある」と言われ時間を作りました。
彼の言葉を聞きたいと思いました。
彼の思いを聞きたいと思いました。
そしてまたもや私の想いは打ち砕かれる事になります。
彼は三回続けて連絡無しに約束をすっぽかしました。
社会人として、いや人間として、男としてしてはならない行為です。
それでも彼らが常套句として使っている「ファンが一番、地域に根付いた運営」
という彼の言葉を信じ弁明と謝罪の連絡を待ちました。
私が憤慨し、悲しく思ってる事は彼と親しい共通の友人からも
伝わってると聞きましたが、その後数週間しても彼からの
連絡が無かった時点で私の気持ちは固まりました。
「すべてボビーが正しい」
少なくともボビーは常に私たちの為に動いてくれてました。
違いますか?
最後になりますが、つい先月まで同じ街の住民だった
荒木元広報部長がばったりお会いした際にこんな事を言ってました。
「こんな時に何も出来ず、何も力になれず本当に申し訳なく思ってます」
左遷先ではまともに仕事も与えられず、球団に対し
恩義も愛情も失って当然の彼はそう言って泣いていました。
2005年のパレードのあとの内輪のパーティーに思いがけず
ひょっこり顔を出した荒木さんの横にボビーがいた事を思い出しました。
「こんな人達だから必死になって応援してきたんだよなあ・・・」
そんな想いがこみ上げてきました。
球団は来期以降の契約を結ばない事を開幕前に宣言しました。
このブログでお伝えする事は出来るだけ真実のみをお伝えしたいので
極力感情を入れず出来事だけを正確にお伝えしようと思います。
そして登場する街とは関係なく私個人の体験としてお伝えしてる事をお断りします。
折も折、リーマンショックから球団経営も相当厳しいのかと
当初はボビー退団は淋しいながらも仕方ない事なのかと覚悟もしました。
しかし、ある出来事をきっかけに「このままボビーを手放してはならない」と思ったのです。
ある出来事とは。
私の住む街にはボビーをはじめ多くの選手が住んでます。
祭りには必ずロッテのキャラクターが登場し、開幕前のボビーや選手、
コーチを囲んでの”出陣式”は毎年恒例の行事でした。
街には普段から多くの地域振興課等の職員が頻繁に顔を出してくれ
元広報部長荒木さんの言葉を借りればまさに「場下街」です。
今年に入り街から地域担当職員が撤退し、出陣式のアポイントを
どうしたものか悩んだ私たちは住民の中でボビーと交流のある
住民を探し直接アポを取ってもらいました。
この街では選手やコーチ監督もフレンドリーなので
個人的に交流を持つ住民も少なくないのです。
かく言う私もパスタ屋の常連同士ということで
知り合ったオーティズや帰国された某コーチ一家とはとても仲良くしてもらいました。
毎年恒例の行事、しかも街のボランティアグループからの誘いを
ボビーが断るはずもなく、すんなりと話しは決まったかに思えました。
出陣式を二週間後に控えたある日、ボランティアの代表が
瀬戸山社長に出陣式の挨拶方々電話をしたところ、
「了解しました、こちらでも検討して明日職員を行かせます」
と返事を下さり、約束どおり翌日2名の職員が
訪れたのですが、その回答は耳を疑うものでした。
「すみませんが、このイベントを許可する事は出来ませんので中止して下さい」
「球団を介さず監督と直接連絡を取るのは止めていただきたい」
それだけ言うと彼らは出て行きました。
彼らの滞在は10分足らず。
状況が把握できない私たちは翌日瀬戸山社長に直接電話し
「どうしてですか?納得できませんよ!」と出陣式決行を談判しました。
街を揚げての球団の為の恒例イベントで何故こんな対応を受けるのか
理解できなかったのです。
そして何より信じられなかったのはその時の瀬戸山社長の回答でした。
「中止して下さい、このイベントを開催しない事で何人ファンが減っても構わない」
彼はそう言ったのです。
電話を受けていた代表に返す言葉は既にありませんでした。
そして最後に「状況説明の為、もう一度職員を向かわせるので
どうかご了承下さい」と言い電話は切れました。
その夜の事です。
以前から懇意にしている球団職員Tから電話がありました。
電話番号を教えた記憶がないので不思議には思いましたが
それでも電話に出るといつものい人懐っこい声で
「○○です〜、もしかして○○さんて今回の出陣式関係してます?」
もちろん関係してる旨伝えたところ、彼は今までの経緯を聞きたいと言ってきました。
直感的に何故か胡散臭さを感じましたが一通りの経緯を説明したところ
翌日他の職員と一緒に来るとのこと。
彼は今までにも祭りの為のキャラクターや球団での街の対応に親身に
なってくれてたんで「これは力強い味方が出来た」と思いました。
しかし、当日になって私の想いは叩き潰される事になります。
訪れた職員Iから出た言葉は「我々を介さずボビーと直接連絡を取った事は許されない」。
職員Hは「今までの様な好き勝手は一切許さない中止してくれ」というなんとも辛辣なものでした。
街が球団の為に球団と一緒になって恒例化してきたイベント、
しかも集客を見込めるとの理由で2007年からは球団の仕切りで
メッセ開催になっても文句一つ言わなかった街の住民に返ってきた言葉がこれです。
そしてとどめは信頼してた職員Tからのこんな言葉でした。
「あなたたちはロッテが好きなんですか?監督が好きなんですか?」・・・。
2006年までの出陣式で司会を務めてくれてた彼のこんな愚問に
私はなんて答えたら良かったのでしょう。
最終的に私たちは球団を介さず、「同じ町の住民としてボビーを応援する会
を開催する」ということで事で職員達を押し切った形になります。
これには職員たちも拒否する権限を持ち合わせていませんでした。
双方住民が住民を応援するイベントで球団とは関係ない旨を確認した後
職員達からこんな要求と条件が提示されました。
「球団と関係ない以上、球団と関係あるワードは一切使わないで欲しい」
要するに、「ボビー」はOKだがバレンタイン「監督」はNG
ロッテ、マリーンズも当然NG。
なんとも一同首をかしげたのが「出陣式」がNGと言う事実。
「出陣するのは監督だけじゃない」というまるで子供の喧嘩のような理由です。
最後に彼らが言った言葉は私たちのこれまでの努力を踏みにじるものでした。
「監督の写真を勝手に使うのは肖像権違反ですよ」。
確かにその通りです。
しかし、パレードでは二週間で1トンの新聞紙を切り住民が自費で告知をし
バレンタイン通り開通の時には瀬戸山社長の「嬉しい事ですね」という
言葉を糧に何度もポスターを貼り議論を重ねてきた事実を彼らは知っているはずです。
月間ポスターを街に張ってくれと言われれば各店舗に配布し地域密着に
努力してきた自負もあります。
そのいずれにもボビーの写真は使われてきたのです。
それを今更「肖像権」とは...。
信頼していた職員である彼に私は尋ねました。
「いままで球団と一緒に築き上げてきたイベント、しかも
こんな小さな街のイベントでいったいどんな問題が生じると言うんですか?」
彼はこう答えました。
「その問題が生じる可能性があるんですよ」
一体彼らは何を恐れていたのでしょうか、何を守りたいのでしょうか。
その後、信頼していた職員Tから「聞いて欲しい話がある」と言われ時間を作りました。
彼の言葉を聞きたいと思いました。
彼の思いを聞きたいと思いました。
そしてまたもや私の想いは打ち砕かれる事になります。
彼は三回続けて連絡無しに約束をすっぽかしました。
社会人として、いや人間として、男としてしてはならない行為です。
それでも彼らが常套句として使っている「ファンが一番、地域に根付いた運営」
という彼の言葉を信じ弁明と謝罪の連絡を待ちました。
私が憤慨し、悲しく思ってる事は彼と親しい共通の友人からも
伝わってると聞きましたが、その後数週間しても彼からの
連絡が無かった時点で私の気持ちは固まりました。
「すべてボビーが正しい」
少なくともボビーは常に私たちの為に動いてくれてました。
違いますか?
最後になりますが、つい先月まで同じ街の住民だった
荒木元広報部長がばったりお会いした際にこんな事を言ってました。
「こんな時に何も出来ず、何も力になれず本当に申し訳なく思ってます」
左遷先ではまともに仕事も与えられず、球団に対し
恩義も愛情も失って当然の彼はそう言って泣いていました。
2005年のパレードのあとの内輪のパーティーに思いがけず
ひょっこり顔を出した荒木さんの横にボビーがいた事を思い出しました。
「こんな人達だから必死になって応援してきたんだよなあ・・・」
そんな想いがこみ上げてきました。