2009年4月28日23時5分
河村たかし新市長の訓示を聞く市職員ら=名古屋市役所
名古屋市の河村たかし新市長は28日、就任初日に350人の幹部職員らを前に訓示をした。12分間の話の中で、選挙中に掲げた公約について、「絶対に実現する」と重ねて強調した。訓示の要旨は次の通り。
選挙中、「税金を払っとる方はどえらい苦労で、税金で食っとる方は極楽だ」と言って、気分悪くした人がぎょうさんおると思いますけど、残念ながら事実なんですね。公僕という原点を絶対忘れないように仕事して頂きたい。
私は給料800万円になりました。「わしはどうなるんだ」と思ってみえる方がおられるかと思いますが、心配せんでもええです。市長というのは役人の延長ではない。私は市民と同じ生活をする。だから市民の皆さんの税金をどうのこうの言ったりできる。皆さんの給料うんぬんすることはございませんけど、私よりぎょうさん給料もらっとる人がようけおみえになると思いますので、そのことは頭においといてもらわないかん。それに見合う、立派な仕事をしていただければ結構でございます。
選挙で公約を示して選ばれましたんで、ぜひ皆さんにお願いしたいのはマニフェスト、守って頂きたい。市民税10%減税、絶対にやってもらわないかん。もしやらなんだら堀川か名古屋港に沈められますので、絶対やっていただきたい。
商売やっとる人は財源があろうがなかろうが、お客さんが「値引きしろ」と言ったら地獄の苦労で働くんですよ。ちいとでも安くて良い物を作ろうと本当に苦労する。同じ苦労を皆さんにしてもらいたい。「ろくでもない上司がおるで」いう時は直接、言って頂きたいと思います。全部私が責任取りますから。遠慮せずに言ってきてちょうだい。
織田信長が生きとったら「ええことやるなあ」と言ってくれるような楽しい、ほがらかな、東京と大阪に勝てるような庶民の街を、名古屋をつくりますので、ご協力をお願いします。