『DungeonBrave』裁判、勝訴への道のり
あとがき
さてしかし、今回一番被害に遭ったのは誰だったか。それはやはり、私達ではなく他関係者でもなく、それぞれの立場のそれぞれの都合により粗末に扱われた『Dungeon Brave』と言う作品自身です。
お蔵入り一歩手前で助かったこの作品は、会社組織変更と言う最も愛情の無い理由で、なんとか制作者の元へ戻ってきました。当時のスタッフ全員ではありませんが、それぞれに仕事を持ち日々の糧を得ながら制作を行うhaneと言う新しいチームメンバーにより、少しづつ残り作業(演出ブラッシュアップ、デバッグ、実機テスト・調整)を行い、半年がかりでこの作品はどうにか完成しました。
本件について書くべきこと、やるべきことはまだ幾らもあります。また、業界の状況は更に悪化し、制作以外の課題を痛感する日々が続いています。ですが、今はひとまず作品が守られたことを喜ぼうと思います。そして、サイトでの公開、公正取引委員会への通告他、少なくとも自分達で出来る事だけは、今後制作と平行して行っていこうと決意を新たにしています。
最後に、東京での打ち合せに何度も足を運んで頂き、辛抱強く状況を把握、裁判を非常に有利に進めてくださった名古屋の原武之弁護士をはじめ、私達の意思と活動に賛同し、株式会社パナソニックモバイルコミュニケーションズへの書簡、様々なアドバイス、資金援助等のご協力を頂いた方々、見守って下さった家族や制作スタッフへ心より感謝申し上げます。
平成21年2月11日 木邨圭太、松田賢一、浦山佳子
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