高島屋は23日、子会社が運営する玉川高島屋ショッピングセンター本館(東京都世田谷区)から出た汚水の一部が、昨年4月から1年間にわたり多摩川に流出していたと発表した。東京都下水道局から14日に指摘があり、調べた結果、店舗内の汚水用排水管の接続ミスが原因と分かった。すでに改修工事を行い、問題は改善したと説明している。周辺住民からの健康被害の届け出はないという。
高島屋によると、同ショッピングセンターで昨年4月、汚水配管系統の更新工事をした際、トイレや従業員食堂の汚水を流す汚水配管を、下水処理場につながる排水管ではなく、空調などの排水を川に流す排水管に誤って接続していたという。
同社は「地域住民に多大な迷惑をかけて申し訳ない。今後は管理体制の徹底に取り組む」と説明している。【秋本裕子】
毎日新聞 2009年4月23日 20時28分(最終更新 4月23日 21時26分)