豚インフルで初の緊急委開催 WHO、世界的大流行を懸念【ジュネーブ25日共同】メキシコ、米両国で豚インフルエンザのヒトへの感染が多数見つかったことを受け、世界保健機関(WHO)は25日、世界の専門家約15人でつくる初の緊急委員会を開催し、感染状況の深刻度を点検、最新の情勢分析や拡大防止への取り組みを議論する。 米国では人から人への感染と断定されたほか、感染が米、メキシコ両国の国境を越えた可能性も指摘される事態を受け、世界的大流行を懸念するWHOは新型インフルエンザ発生に当たるかどうかを検討する。 WHOは鳥インフルエンザなどの変異で発生するとみられている新型インフルエンザの大流行に備え、6段階の警戒水準を設定。これを現行の「3」から「4」へ引き上げるかどうかを協議する見込みだ。 「4」への引き上げは新型インフルエンザ発生を認定する意味を持ち、引き上げなら日本政府は首相をトップとする対策本部を直ちに設置して、発生地への渡航自粛勧告を検討する。 「3」は人から人への感染が「ないか限定的」な段階。「4」は感染が「地域社会レベルで持続的に見られる」状態と定義される。WHOには「メキシコの状況は明らかに4」とする声も強いが、拙速な引き上げは社会不安をあおる結果にもなりかねず、感染状況を慎重に分析している。 【共同通信】
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