県立病院改革を目指す県は、基本方針案についての住民説明会を5月22日に志摩市で、同24日に津市で開催する。
志摩市の説明会は、同市阿児町鵜方の市商工会館で午後1時半からと7時半からの2回に分けて開く。定員は各300人。津市では津市美杉町八知の市総合開発センターで午前10時から、津市白山町川口の市白山市民会館で午後1時半から開く。定員は各150人。
基本方針案で県は、県立4病院のうち、志摩病院(志摩市)については指定管理者制度の導入、一志病院(津市)については民間事業者への移譲方針を示している。これに対し、地元住民からは心配や不安の声が上がっており、説明会を開くことを決めた。
説明会には、県健康福祉部と病院事業庁の幹部らが出席。医師・看護師不足などで赤字が続いている県立病院の現状や、改革による今後の病院運営などについて説明し、参加者と意見交換する。
県は「説明会で出た意見をはじめ、今月22日に開かれた県議会の公聴会、県民から募った意見などを参考に、最終的な基本方針を決定したい」としている。【田中功一】
〔三重版〕
毎日新聞 2009年4月25日 地方版