皇太子ご一家が、住まいのある赤坂御用地(東京都港区)でけがをしていた野生のタヌキを保護している。体力が回復次第、御用地内に放すが、動物好きの愛子さまにとっては野生動物を身近に観察する機会にもなっているようだ。
宮内庁によると、今年1月、雅子さまが散策中に動けないタヌキを見つけ、皇宮警察官らが保護し、都内の動物病院に運んだ。今月23日まで治療を受け、ある程度回復したため、鳥獣保護法に基づき一時保護の許可を取った上、同日夜から東宮仮御所でご一家が飼育を始めた。2月にも雅子さまは、散策中にタヌキを見つけ同様に病院に運んだが、病院内で死んだという。
タヌキは皇居でも確認されており、天皇陛下が生態の研究論文を共同で発表したこともある。都心の御用地内(周囲約2.7キロ)も、皇居と同じように木々が生い茂り、自然が豊かでタヌキが生息する環境になっているが、けがは車によるものではないかと推測されている。【大久保和夫】
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