【事務所報告】学術セミナーの全体の構成や注意事項については本欄のバックナンバーを参照してください。セキュリティ管理の一環として、第三者が会場に絶対に入れないように(最初から妨害者の存在を想定しており、対策は立ててあります)、複雑な数段階ものチェック機能が設けてあります。セキュリティ管理と経済性(水戸市民会館の会議室使用料は、会議室の大きさにもよりますが、1時間当たり約5,000円であり、そのため、セミナー前の準備と後の片付け時間を含めると6時間にも及び、使用料計30,000円となり、事務所の業務では、ひとり当たり1日100,000円の売り上げがなければ、事務所の経営が成立しないため、少なくとも定員20名に対して13名の参加者が確保できないと経済性が成立しません、・・・・・・、PC計算演習の定員は、わずか、5名のため、最初から、経済性が成立せず、ボランティアを覚悟ですが、開催には特別な工夫が必要になります)を考慮して、開催一週間前に、メールで、参加予定者全員に、会場の変更(事務所会議室か市民会館近傍施設会議室か大口申込者組織会議室)のお知らせをしています。桜井淳所長は、昔と違って、経済最優先で対応しています。参加者には、セミナー開催後1ヵ月以内に、指定口座に参加費を振り込んでいただくようにしており、指定口座には、2007年4月以降になされた振り込み日時と組織名と金額の履歴が記録されています(ただし、セミナー当日、現金で支払う参加者が一割くらいいますので、その場合には、後で、セミナー事務局スタッフが代わりに振込み手続きをしています)。各種セミナーの内容は、一般のひとたちでも分かる話ではないために、また、セキュリティとセミナーレベル維持を考慮して、申込者全員を参加させているわけではないために(申込者全員を参加させれば、経済的には改善されますが、反面、参加者の質を下げることによる桜井所長のやりずらさに起因する負担が増大するために、そうすることもできません)、さらに、一昨年秋からの構造不況による冷え込みのために(世の中全体で引き締め策が厳しく、日本の代表的な製造業ですら、大赤字経営に陥っており、小さな組織での仕事は、非常にむずかしくなっています)、申込者に比例して参加人数も減少傾向にあり、経営については、大変難しいものがあります。昔のように無料であれば、多くの申込がありましたが、有料にすると、そのことを本当に必要とする院生や教員、それに、大企業のエンジニアに限られてしまいます。特定の学術分野で有料の数多くのセミナーを立ち上げようとする場合、特に、構造不況に巻き込まれてしまうと、長期的視点で見ないと、思うような利益は期待できず、しばらく、赤字にならない程度でしのぐしかありません。いまは、長期にわたって学術セミナーや講演の主催で開催実績のある都内の㈱日本原子力情報センターでさえ、利益を出すのは難しくなっているそうです。桜井所長以下、スタッフ全員、学術セミナーの経営は、意外と難しいと痛感しています。
第7回「核燃料サイクル施設の核的安全性セミナー」開催案内
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 核燃料サイクル施設の概要
11:00-12:00 核燃料サイクル施設の核的安全基準(ANSI/ANS 57.2-1983等)
13:00-14:00 核的安全解析の考え方
14:00-15:00 個別施設Ⅰ(ウラン濃縮施設・ウラン加工施設・新燃料輸送容器・原発新燃料保管庫)
15:00-16:00 個別施設Ⅱ(軽水炉炉心・原発や再処理施設の使用済み燃料貯蔵プール・使用済み燃料輸送容器・中間貯蔵施設・再処理施設・プルトニウム加工施設)
16:00-16:30 自由討論
(3)講義担当者 桜井 淳
(4)テキスト 書き下ろし論文 桜井 淳「核燃料サイクル施設の核的安全性評価法の現状分析」(当日配布)
(5)応募資格 核燃料サイクル施設の核的安全問題に関心のある者(大学院生歓迎)。
(6)定員 20名
(7)実施日時場所 2009年5月25日(月)、水戸市民会館3F小会議室(水戸市中央1-4-1) 水戸市役所隣接施設(水戸駅南口徒歩5分)。参加者人数によっては、経済性を考慮して、近くの施設の会議室に変更するか中止。
(8)申込先 セミナー事務局(詳細は日本原子力学会メーリングリスト配布資料のバックナンバー参照)
(9)参加費 10000円
(10)締め切り 2009年5月22日(金)
第9回「機器・配管等の破壊のメカニズムセミナー」開催案内
(1)主催 桜井淳事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 主に日本の原子力発電所で発生した事故・故障の原因分析と安全対策の事例。
10:00-11:00 原子力発電所の設計条件(「マーシャルレポート」の分析)
11:00-12:00 高サイクル疲労破壊
13:00-14:00 応力腐食割れ(粒界腐食割れ・照射下応力腐食割れ含む)
14:00-15:00 腐食・減肉破壊
15:00-16:00 脆性破壊(船舶・化学プラントの事例)
16:00-16:30 自由討論
(3)講義担当者 桜井淳
(4)テキスト( 当日配布) 桜井「原子炉安全評価のための技術的・定量的検討事項」、
Trans.At.EnergySoc.Japan, Vol.2, No.4, pp.567-579(2003)。参考文献 桜井『機 器・配管等の破壊のメカニズム』(日本原子力情報センター、1999,2001,2002,2004)
(5)応募資格 原子力発電所の安全性に興味を持っている者(大学院生歓迎)。
(6)定員 20名
(7)実施日時場所 2009年5月26日(火)、水戸市民会館3F小会議室(水戸市中央1-4-1) 水戸市役所隣接施設(水戸駅南口徒歩5分)。参加者人数によっては、経済性を考慮して、近くの施設の会議室に変更するか中止。
(8)申込先 セミナー事務局(詳細は日本原子力学会メーリングリスト配布資料のバックナンバー参照)
(9)参加費 10000円
(10)締め切り 2009年5月22日(金)
「第10回科学技術社会論セミナー」開催案内
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 科学論・技術論・安全論の現在(金森修・中島秀人編著『科学論の現在』と講師の技術論・安全論の著書20冊を基に論理化)
11:00-12:00 科学技術社会論の現在(小林傳司編『公共のための科学技術』と講師の技術論・安全論の著書20冊を基に論理化)
13:00-14:00 技術の社会構成論(Wiebe E.Bijker : The Social Construction of Technology Systems, MIT Press(1989)と講師の技術論・安全論の著書20冊を基に論理化)
14:00-15:00 日本の原子力安全規制論(日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』原著論文「日本の原子力安全規制策定過程におけるガバナンスの欠如」No.5, pp.155-169(April, 2008)を基に論理化)
15:00-16:00 原子力技術の社会構成論(日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』原著論文「原子力技術の社会構成論―米国と日本の比較構造分析―」No.7掲載予定を基に論理化)
16:00-17:00 自由討論
(3)講義担当者 桜井 淳。
(4)配布資料 (1)桜井淳「原発事故分析をとおしての「科学社会学」の方法論」、
Trans.At.Energy Soc.Japan,Vol.1,No.4, pp.462-468(2002)、(2)桜井淳「原子力発電所の事故・故障分析の方法論-安全性評価のための技術的・定量的検討事項-」、Trans.At.Energy Soc.Japan,Vol.2, No.4, pp.567-579(2003)、(3)桜井淳「20年間の社会的実践記録を基にした科学技術社会論研究の方法」(東大大学院総合文化研究科広域科学専攻システム科学系ゼミ発表資料、26p, 2005)、(4)桜井淳「日本の原子力安全規制策定過程におけるガバナンスの欠如」、日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』、No.5, pp.155-169(April, 2008)、(5)桜井淳「原子力技術の社会構成論-米国と日本 の比較構造分析-」、日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』(No.7掲載予定)。
(5)応募資格 科学論・技術論・安全論・社会論を全体的に把握したいと考えている者(大学院生歓迎)。
(6)定員 20名
(7)実施日時場所 2009年5月27日(水)、水戸市民会館3F小会議室(水戸市中央1-4-1) 水戸市役所隣接施設(水戸駅南口徒歩5分)。参加者人数によっては、経済性を考慮して、近くの施設の会議室に変更するか中止。
(8)申込先 セミナー事務局(詳細は日本原子力学会メーリングリスト配布資料のバックナンバー参照)
(9)参加費 10000円
(10)締め切り 2009年5月22日(金)
「第28回モンテカルロ基礎理論セミナー」開催案内
(1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
1日目(初級コース)
炉物理理論や中性子輸送理論の講義は、Alvin M. Weinberg and Eugene P. Wignerによる”The Physical Theory of Neutron Chain Reactors”, The Univ. of Chicago Pressによるが、個々の物理過程に桜井が編集した連続エネルギーモンテカルロ教科書(JAERI-Rev. 2002-004)の理論を組み込みモンテカルロ基礎理論として体系化(Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.2, No.4, pp.555-566(2003))したものである。
10:00-11:00 連続エネルギーモンテカルロコード、核データファイル、ポイントワイズ中性子断面積編集システム、汎用中性子断面積ライブラリ及びその他関連ライブラリの現状
11:00-11:30 積分出現粒子密度方程式の導出及び物理的意味
11:30-12:00 乱数及び酔歩
13:00-13:30 計算値の妥当性評価(誤差論、臨界計算における線源相関、中性子断面積の共分散の考慮)
13:30-14:00 各種分散低減法(特にウエイトウインドウ(WW)法及びWWジェネレータの理論、中性子深層透過計算におけるウェイト下限値最適推定法、物質密度減少法)
14:00-14:30 最適エスティメータ設定法
14:30-15:30 臨界計算法
15:30-16:00 モンテカルロ固定線源問題最適計算法
16:00-16:30 質疑応答
2日目(上級コース)
原子力分野におけるモンテカルロ計算の現状と最適計算のための改善すべき次項を中心に講義する。
10:00-11:00 桜井・他「モンテカルロ法による中性子・光子輸送シミュレーションの現状」、 (Trans. At.Energy Soc.Japan, Vol.41, No.6, pp.614-627(1999))
11:00-12:00 桜井・山本「国内大型原子力施設へのモンテカルロ計算適用の現状、(Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.2, No.2, pp.201-214(2003))
12:00-13:00 桜井「モンテカルロ法による高エネルギー輸送計算の現状、(書き下ろし)
13:00-14:00 桜井・山本「モンテカルロ法による中性子深層透過計算でのウェイト下限値の推定法、 (Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.4, No.2, pp.172-176(2005))
14:00-15:00 桜井・山本「公開文献から読み取れるモンテカルロ計算における分散低減法適用に見る懸念事項、 (Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.4, No.3,pp.219-226(2005))
15:00-16:00 桜井・山本「原子力分野におけるモンテカルロ法解析の教育方法」、(Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.4, No.4, pp.248-258(2005))
16:00-16:30 質疑応答
(3)講義担当 日本原子力学会「最適モンテカルロ計算法」研究専門委員会主査 桜井 淳
(4)配布資料 「モンテカルロ計算高度化」研究専門委員会編『モンテカルロ計算ハンドブック』(会員価格5000円)(日本原子力学会、2006)
(5)応募資格 モンテカルロ計算をしているか将来予定している者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)実施日時場所 2009年5月28-29日(木-金)、水戸市民会館3F小会議室(水戸市中央1-4-1) 水戸市役所隣接施設(水戸駅南口徒歩5分)。参加者人数によっては、経済性を考慮して、近くの施設の会議室に変更するか中止。
(8)申込先 セミナー事務局(詳細は日本原子力学会メーリングリスト配布資料のバックナンバー参照)
(9)参加費 30000円(配布資料『モンテカルロ計算ハンドブック』代金含む)
(10)締め切り 2009年5月22(金)