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「努力してます」世襲の閣僚一斉反論 制限の動きに

2009年4月24日16時54分

 自民、民主両党から国会議員の世襲を制限する動きが出ていることについて、24日の閣議後の記者会見で、閣僚から異論が相次いだ。親などの選挙区を引き継いでいる世襲議員は閣僚17人中10人。

 「ハマコー」で知られる浜田幸一・元衆院議員を親にもつ浜田防衛相は「二世だったら何でも投票してくれるのかと言ったら、そういうことではない。自分の努力がなければ当選はできない。(親と自分は)決して同じ人間ではない。やり方も違えば考え方も違う」と反論した。

 故鳩山一郎元首相を祖父にもつ鳩山総務相は「自分たちまではいいけど、あとはダメだというのは愚の骨頂だ」と批判。父親が中曽根康弘元首相(元衆院議員)の中曽根外相(参院議員)は衆参の選挙区の違いを挙げ、「僕は自分で世襲だとは思ってないし、悪いとは思っていない」。父親が故石破二朗・元自治相の石破農水相は「憲法論がクリアできるかどうか、自分の乏しい法律知識から言えばなかなか難しいと思っている」。

 祖父が故野田卯一元建設相の野田消費者行政担当相は「最近何か一つのことにワーッと行ってしまう風潮があって、今は国会議員でもとりわけ世襲は悪いイメージ。本当に健全なのか疑問を感じている」、父親が故小渕恵三元首相の小渕少子化担当相は「世襲というだけでいい悪いと決めていただくのは、ちょっと乱暴かなと思っている」と述べた。

 舛添厚生労働相は「看板や地盤が意味を持たない時代になってきている。そんなに日本の有権者を馬鹿にしちゃいけない。きちんと政治家の質をみて、判断してくれると思っている」と述べた。

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