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【社会】

江東区が小学生“さくら動員” 五輪視察説明せず5000人

2009年4月22日 20時02分

 17日、江東区の夢の島公園で視察に訪れたIOC評価委のメンバーと触れ合う小学生(東京オリンピック・パラリンピック招致委員会提供)

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 東京都が招致を目指す2016年夏季五輪で、江東区が国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会が視察することを児童らに知らせずに、視察先の夢の島公園(同区)で校外学習を実施、区内の小学生5000人以上を集めていたことが22日、分かった。

 視察当日の17日は実際、公園で評価委員と出会った児童らが歓迎する場面があり、都の招致委員会も記者会見で「行く先々で子どもたちや人々の笑顔に迎えられた。評価委員も常に笑顔で応えていた」としていた。

 区総務課は「校外学習と評価委の視察は無関係。同じ日になったのは偶然で、児童に説明する必要はない」としている。一方、五輪招致反対グループは「歓迎の“さくら”として動員したのが本来の目的のはず。批判を心配して校外学習と言い張り、児童には説明をしなかったのだろう」と指摘している。

 区によると、区や区教育委員会は17日、五輪の競技会場に予定されている夢の島公園で、五輪出場選手らとスポーツを体験する「江東こどもスポーツデー」を開催。平日だったため、43校ある区立小のうち希望した34校の4−6年生計5278人が校外学習として学校から貸し切りバスで集まった。

(共同)
 

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