スリランカで続く政府軍と反政府武装組織ＬＴＴＥ＝タミル・イーラム解放のトラとの内戦で、この３日間で「人間の盾」となっていた市民９万人以上が避難、内戦は大きな局面を迎えています。

　ＬＴＴＥは、スリランカ北部で市民を「人間の盾」にして抵抗を続けていますが、国防省はＬＴＴＥ側が建てた土の壁を爆破し、市民を解放したと発表、２２日までの３日間で、９万人以上が政府が支配する地域に避難してきたということです。

　依然、数万人が残されている可能性がありますが、ＬＴＴＥは、政府側が提示した期限の２１日までに投降せず、軍は攻撃を強めています。

　少数派のタミル人による分離独立を求めるＬＴＴＥと、政府の間の内戦はおよそ２５年間続き、７万人以上が死亡していますが、ＬＴＴＥは、この数日で、わずか十数平方キロメートルの地域に追い詰められていて、内戦は大きな局面を迎えています。（23日03:56）