2009年4月16日17時1分
文部科学省が21日に実施する全国学力調査について、教師が独自に採点した結果を指導や授業の改善に使う方針を教育委員会が固めた愛知県犬山市で、14校すべての市立小中学校が独自採点を実施することが、16日決まった。
同日開かれた校長会で、市教委事務局が独自採点の必要性などを説明して各校に参加を呼びかけ、出席した小学校10校、中学校4校の校長が応じた。
原則として、学力調査に参加する全児童生徒の答案をコピーしておく。どの問題について採点するかや、採点する対象を一部の児童生徒にするか、全員にするかなど、細部については各校が判断する。採点の期間は定めないが、市教委事務局は「あまり遅くなると目的が達成できない。遅くても調査後2週間くらいまでには採点することが望ましいだろう」としている。採点した結果は、教師が改善の材料として使い、児童生徒には返却はしない。