4月22日(ブルームバーグ):民主党の岡田克也副代表は22日
昼、都内での共同通信主催の会合で講演し、自民、公明の連立与党に代
わる民主党政権の樹立について、西松建設事件に関して小沢一郎代表が
政治献金について十分な説明を行って国民の理解を得ない限り、不可能
だとの見解を明らかにした。
岡田氏は「国民の6、7割が『説明が分からない』と思っている中
で、政権交代などあり得ない」と言明。「大きな危機感を持って説明責
任を果たしていかなければいけない。われわれもそうだし、特に小沢代
表自身が説明することを強く期待したい」と語った。
5月補正成立後も-解散・総選挙
また岡田氏は、麻生太郎首相(自民党総裁)が衆院解散・総選挙に
踏み切るタイミングについて「民主党が低迷している時であれば解散し
ようと考えるのが普通ではないか」と指摘。「その意味で5月の予算が
上がった後の解散・総選挙の可能性はかなりある」と述べ、2009年度
補正予算案成立後に解散・総選挙が行われる公算が大きいとの見方を示
した。
東京地検特捜部は3月24日、小沢氏の公設第一秘書を政治資金規
正法違反の罪で起訴。共同通信が25、26日に実施した世論調査による
と、小沢氏に早期辞任を求める意見は66.6%に達した。
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