2009年4月22日 10時53分更新
医師や看護師が搭乗し、救急患者を治療しながら搬送する大阪府のドクターヘリが奈良県でも4月23日から運用を始めるのを前に、橿原市などで20日、救急患者の搬送を想定した訓練が行われました。
ドクターヘリは、医師や看護師が搭乗して救急患者を治療しながら病院に搬送するもので、今年度から大阪府のヘリコプターが奈良県と和歌山県にも範囲を広げて広域で運用されます。
20日の訓練は、曽爾村で急病の患者が出たという想定で行われ、ヘリは常駐している大阪大学医学部附属病院からおよそ20分で現場近くの運動場に到着しました。そして、ヘリコプターに乗ってきた医師と看護師が患者に見立てた人形に点滴などの応急処置をしたあとヘリに乗せ、救急病院に向かいました。
ヘリコプターはおよそ5分後に橿原市の運動公園に到着し、患者は待っていた救急車に乗せられて近くの県立医科大学附属病院に搬送されました。
大阪府のドクターヘリは県内のうち南部を除く、ほとんどの地域に25分以内で到着できるということです。
奈良県地域医療連携課の杉中泰則課長補佐は、「訓練はスムーズにできた。ドクターヘリの導入によって病院から遠い所に住む人たちにも安心してもらえると思う」と話していました。
大阪府と奈良県は、21日と22日にも訓練を行い、23日から奈良県での運用を始めることにしています。