宝塚市の出直し市長選で19日に初当選した中川智子市長(61)が20日、渋谷卓司・毎日新聞阪神支局長のインタビューに対し、「汚職の再発防止策のため、一日でも早く外部調査委員会を設置する」などと話し、改めて公約を説明した。「具体的なことはこれから勉強する」としながらも、行財政改革や不祥事再発防止など、さまざまな事業について、「話し合い、さまざま意見を聞き、解決策を考える」との市政運営の方針を強調した。主な一問一答は次の通り。
--選挙の勝因は。
男性市長の流れをチェンジしようとする市民の意思。宝塚で市民運動やボランティアをやってきたことで「この人は信頼できる」と思ってくださった。「市民力」で勝った。
--弁護士ら、外部調査委員会のメンバーは。
何人か候補はいる。100日以内と公約したが、一日でも早く設け、不祥事の根を断ち切りたい。
--市立病院の再建方法や財源は。
私の持つ医療関係者のネットワークを生かす。(休診中の)産科を復活させる。まずは、公共事業を見直して無駄を省くことで浮く部分を病院に費やす。病院に限らず、事業を見直すことや、若者らからも知恵や工夫、力を借りて、財源を確保したい。
--公約の一つ「国民健康保険税の見直し」とは。
失業者やワーキングプアの人など、国保を納められない人も多い。そのような人を行政として何か補助ができないか考えたい。
〔阪神版〕
毎日新聞 2009年4月21日 地方版