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SFCG担保物件、格安で斡旋 親族企業に172億円分(2/2ページ)

2009年4月21日3時0分

図:  拡大  

 複数のSFCG顧客によると、昨年11〜12月にSFCG本社へ呼び出された際、担保に入れた不動産をイオマ社やKE社に売るよう求められ、「全額返すか、不動産を売るか」などと言われ契約書にサインさせられた。売買価格はSFCGから指定してきたという。

 その額は相場の半額を下回る安値で押し切られた。相場の3割という金額に不満を持ち、別の不動産業者が2倍以上の値段で買うと約束した証明書まで示した顧客もいたが、SFCGは親族会社へ売るよう強く求めたという。売買された不動産の一部は、借金を完済していないのにSFCGの抵当権が外された。

 担保のなくなった顧客の貸し出し債権は返済が滞れば不良債権となり、今後の破産処理で債権者に分配される金の減額につながる。SFCGの元借り手らが求めている過払い利息の返還が困難になる恐れもある。(沢伸也、本山秀樹)

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