皇太子ご夫妻は19日、横浜市旭区の横浜動物の森公園で開かれた第20回全国「みどりの愛護」のつどいに出席した。皇太子妃雅子さまの東京都以外での公務は、昨年1月に長野市であった第63回国体冬季大会の開会式に出席して以来、1年3カ月ぶり。
皇太子さまは式典で「残された貴重な緑とその緑を源とする清らかな水を守るとともに、新たな緑をつくり出していくためには、多くの人々がその大切さを理解し、幅広く運動に参加することが重要です」とあいさつ。公園内で皇太子さまはシダレザクラを、雅子さまはベニシダレザクラを記念植樹した。
その後、ご夫妻は公園内の動物園にあるチンパンジーの飼育舎を十数分間、視察。また、同市港北区の日本盲導犬協会神奈川訓練センターを訪れた。
神奈川県は皇太子ご夫妻の日程を記したしおりを作る際、皇太子さま単独の場合と、皇太子妃雅子さまも同行する場合の2種類を作成した。2種類の違いは表紙に「皇太子妃殿下」の文字が入っているか否かなど。一部からは「あまりにもったいない」の声が上がる。
県によると、3月上旬にA5判より小型の「ご日程」(56ページ)600冊と、「報道のしおり」(63ページ)200冊の2種類を計約35万円で発注した。今月になって雅子さまが同行する場合も考えて再発注。約105万円かかった。
県によると、訂正個所は表紙のほか、図面で雅子さまが着席する位置に赤い◎を記入するなど数カ所。県は「正確なしおりは必要だと考えている」と説明している。【真鍋光之】
毎日新聞 2009年4月19日 19時17分(最終更新 4月20日 2時37分)