ベンツで故意に事故を起こし、損害保険金をだまし取ろうとしたとして、県警交通捜査課などは17日、詐欺未遂容疑で住所不定、無職の羽賀務容疑者(35)ら男女4人を逮捕したと発表した。羽賀容疑者は容疑を認めているという。
ほかの3人は2月に逮捕され、起訴されている。▽秩父市上影森、無職、磯田伸幸(35)▽妻の艶子(33)▽艶子容疑者の親類の入間市久保稲荷1、会社員、桑原千春(26)の3被告。
逮捕容疑は、08年3月14日夕、飯能市双柳の市道で男性(68)運転の車と事故を起こし、車の修理代を男性が加入する損保会社に請求する際、偽の購入契約書を使って車の購入価格を約100万円水増したとされる。現場は片側1車線。磯田容疑者が車を路上駐車し、これを避けようとした男性の車が、対向の羽賀容疑者のベンツと衝突した。男性にけがはなかった。
県警は2月に磯田容疑者らを逮捕。羽賀容疑者は所在不明だったが、今月16日に熊谷署に出頭した。ほかにも05~08年、県北部や群馬で約10件の事故を起こし、約3000万円をだまし取っていた可能性があるとみて追及する。【町田結子】
毎日新聞 2009年4月18日 地方版