麻生太郎首相は18日午前、都内の新宿御苑で開いた「桜を見る会」であいさつし「ふるさとにはや桜満(み)つゆゑ問へば冬の寒さに耐へてこそあれ」との自作の歌を披露した。
支持率低迷から回復の兆しが見え始めた現状を春の到来に重ねたのか、首相は満開の八重桜を前に「冬の時代に、ずっと仕込んでいた政策が、いよいよ本予算の執行とともに花開いてくる。春と同時に開花していくように今後とも頑張りたい」と政権運営への意欲を語った。
この日の東京は薄曇り。桜を見る会には招待された政財界関係者やタレント、スポーツ選手ら約1万1000人が出席した。首相は、記念撮影や握手に応じながら苑内を1時間ほど散策。女の子から桜の花をプレゼントされご満悦の様子だった。
首相は当初、歌を「ふるさとにはや桜満つゆゑ問へば…」と正しく詠み始めたが、混乱したのか「ちょっと途中で引っかかってすいませんね」と釈明しながら「ふるさとにはや桜咲く…」と“誤読”する一幕があった。