ラパス(CNN) ボリビア警察は16日、モラレス大統領らの暗殺を計画していたとして、容疑者3人を射殺、2人を逮捕した。大統領が訪問先のベネズエラで、ガルシア副大統領が当地での会見でそれぞれ語った。
副大統領によると、容疑者グループのメンバーはボリビア人のほか、アイルランド人、クロアチア人ら。大統領や副大統領、政府高官らの暗殺を企てていたとされる。
警察は東部サンタクルスのホテルにグループが潜伏していることを突き止め、30分にわたる銃撃戦の末、容疑者らを射殺、逮捕した。近くにあるグループ所有の倉庫からは武器が押収されたという。
副大統領によれば このグループは、15日に同市内でカトリック枢機卿の自宅が爆破された事件にも関与していたとみられる。この事件によるけが人はなかった。副大統領はグループを、「危険な雇われテロリストの集団」と非難した。
モラレス大統領によると、暗殺計画の情報は、ベネズエラ訪問の前に入っていたという。
サンタクルスは反モラレス派野党の拠点。野党勢力は、当局はこれまで、大統領の外遊中に同様の暗殺計画を発表したことが何度もあると指摘。「計画は存在せず、国民の注意をそらすためのうそにすぎない」と主張している。